東海大学 研究者ガイド 2020
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含水物質や生体の仕組みや働きの多くは水分子によって決まっている。しかし水分子は1秒間に1千億回も配置を変えるので、その観測は容易ではなかった。本学では70年代後半からオリジナルな広帯域誘電分光技術の開発を続け、水分子の速い動きが10京倍まで遅くなる構造化や相互作用の様子を観測できる。この観測技術ではじめて可能になるフラクタル水構造解析により、セメントから生体まであらゆる研究分野で、物質や生体の仕組みや状態評価が可能になっている。レーザーを光源に、非線形光学を利用して紫外線領域から中赤外線領域にいたるまで光を発生させ他の技術では容易になしえない微量物質検出の研究に挑戦しています。手のひらサイズの光共振器に5000m程度を実現し、環境のみならず、医療分野でのガス検出や同位体分子の検出などでも、従来の微量物質センサーに対して高い優位性を持つ装置を実現しようとしています。従来技術に比べて1/100以下のサンプル量でも十分測定可能です。専門分野数物系科学キーワード□生命現象の物理□高分子・液晶・ゲル □生体計測□食品科学□水系の電磁波相互作用研究と関連するSDG専門分野総合理工キーワード■レーザー分光■微量物質分析■非線形光学研究と関連するSDG研究内容研究内容物質・生体の水の広帯域誘電分光とフラクタル解析による状態評価高感度レーザー分光分析装置の研究開発Shin Yagihara教 授八 木 原 晋Shigeru Yamaguchi教 授山 口 滋物理メディア対応キーワード物理 環境技術 化学メディア対応キーワード理学部理学部物理学科物理学科102

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