東海大学 研究者ガイド 2020
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物理メディア対応キーワード物質はミクロな原子・分子の集合だが、一方で身の回りの熱やエネルギーはマクロな法則である熱力学に従う。特に、熱力学の第二法則はエントロピー増大の法則と呼ばれ、ミクロな法則である量子力学との関係を理解することは「時間の矢」という統計力学の基礎的な問題として昔から知られている。本研究室では、近年の実験技術の進展を踏まえ、ミクロな量子力学とマクロな熱力学・物性物理との関係を理論的に研究している。原子構造などのミクロな現象を記述する量子力学と宇宙の発展などのマクロな現象を記述する一般相対性理論を統一的に扱うことができる理論の一つが超弦理論であり、我々の世界を記述する根源的な物理法則の可能性として有力視されている。私は超弦理論を利用して、従来の方法では解析が困難であった物理現象を理解する研究を行っている。また、超弦理論は豊かな数学的構造を持ち、物理現象の背後に潜む数学にも興味を持っている。専門分野数物系科学キーワード■統計力学■量子力学■熱力学■物性物理■非平衡物理研究と関連するSDG専門分野数物系科学キーワード■超弦理論 ■場の量子論■素粒子理論研究と関連するSDG研究内容研究内容ミクロな量子力学からマクロな熱力学へ超弦理論で探る物理と数学Eiki Iyoda講 師伊 與 田 英 輝Hirotaka Hayashi講 師林 博 貴物理 数学メディア対応キーワード理学部理学部物理学科物理学科103

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