東海大学 研究者ガイド 2020
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食事を経口摂取できない患者に対して鼻孔や胃ろう経由で液体栄養剤が補給されるが、下痢による脱水や胃食道逆流に伴う誤嚥性肺炎という合併症が生じる。これら問題を解決するために、当研究室では栄養剤に含まれる成分と「増粘多糖類(増粘剤や凝固剤)」との化学反応や物性変化から様々な影響を解明し、患者毎にふさわしい「オーダーメイドの栄養剤」を調製する手法を確立して、患者とその家族、医師や医療従事者、介護・支援者のQOL向上と情報提供を目標としている。専門分野複合領域キーワード■半固形化栄養剤■粘度可変型栄養剤■機能性材料■物性評価 ■機器分析研究と関連するSDG研究内容経口・経腸摂取のための半固形化・粘度可変型栄養剤の研究Takashi Asaka教 授淺 香 隆環境技術 化学 薬 介護 食生活メディア対応キーワード当研究室では、低環境負荷で有用な無機化学物質の新規合成と特性評価を行っている。これまでの研究例として、電子レンジのマイクロ波を利用したリチウムイオン二次電池用電極活物質の短時間合成や、ナノサイズの細孔を多数有するサブミクロンサイズの均一な球状多孔質シリカの合成などがある。従来の合成プロセスを土台として身近なものを応用したアイデアに着目することで、環境や社会に優しく新しい技術開発を目指している。専門分野化学キーワード■無機合成化学■無機材料化学□無機環境化学研究と関連するSDG研究内容無機合成化学の視点から環境社会に優しい技術開発を目指すMasashi Higuchi教 授樋 口 昌 史化学 省エネ・エコ エネルギー問題 環境技術メディア対応キーワード研究室HP工学部工学部応用化学科応用化学科118

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