東海大学 研究者ガイド 2020
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私は、過剰刺激によりマウス脳で発現増加する遺伝子を単離した。その中でSEZ-12(Sez12)は、22q11.2欠失症候群の欠失領域に存在するヒトDGCR2遺伝子の相同遺伝子であった。Sez12ノックアウトマウスは、軟骨細胞の分化異常による骨格異常が発症し、特に上顎形態異常が原因で特徴的な顔貌所見を示した。そこで刺激ストレスと顔貌異常との関連性をSez12遺伝子の発現動態を指標に検討している。専門分野医歯薬学キーワード■顎顔面骨格 ■22q11.2欠失症候群■頭蓋底軟骨結合 ■歯痛■歯性ストレス研究と関連するSDG研究内容22q11.2欠失症候群の顎顔面異常に関わる分子メカニズムの解明Kagemasa Kajiwara講 師梶 原 景 正生活習慣病 メンタルヘルスメディア対応キーワード化学療法や放射線療法による精子形成障害に対する治療は、薬剤に頼る以外に選択肢が無く、その治療効果は低く、精子形成障害は難治性疾患となっている。当研究室は抗癌治療後のマウス精子形成障害に対して、有効な治療効果を示した漢方薬を証明し、さらに抗癌治療による精子形成障害の改善作用機序への液性因子・精巣内細胞の関与を明らかにした。抗癌治療後の男性不妊症に対する漢方治療の学術的基盤を作ることが期待される。専門分野医歯薬学キーワード□生殖免疫 □精子形成■癌治療後不妊症 ■漢方薬□動物モデル研究と関連するSDG研究内容Oncofertility視点に基づく若年癌患者の性腺機能不全の漢方治療法の試みQu Ning講 師曲 寧がん治療 漢方 小児メディア対応キーワード医学部医学部医学科 基礎医学系医学科 基礎医学系177

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