東海大学 研究者ガイド 2020
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口腔乾燥症の原因として、薬物による有害作用や放射線治療による唾液腺機能障害など、医療原性のものが占める割合が高い。口腔乾燥症の治療薬である副交感神経作動薬などは、その副作用(多汗、嘔気)や使用中の薬物の作用に拮抗するなどのため、臨床的に有効な薬物がほとんどない。神経薬理学、神経化学、口腔生理学、生化学などを融合した、新しいフェーズの唾液腺研究を現在推進し、新規治療薬の開発を目指している。専門分野医歯薬学キーワード■薬理学■唾液腺■神経化学研究と関連するSDG研究内容医療原性唾液腺機能障害の機序解明と新規治療薬の開発Masanobu Yoshikawa准教授吉 川 正 信薬メディア対応キーワード研究テーマの1つめはがん研究である。がん細胞は、低酸素や低栄養などの過酷な環境に耐えながら生存し、さらには浸潤や転移などを行っている。環境ストレスへの適応ががんの悪性化に必要であると考え、新たながん進展予防法の開発に取り組んでいる。2つめは、動物モデルを使った次世代影響研究である。私たちが開発し維持している高学習能モデル動物THAラットを用いて、高次脳機能や毒性評価の研究を展開している。専門分野医歯薬学キーワード■がん細胞 □がん微小環境□がんの代謝 □環境医学■次世代影響評価研究と関連するSDG研究内容がん細胞の悪性化獲得機構、母体を介した次世代への影響と評価Hitoshi Endo講 師遠 藤 整生活習慣病 食生活メディア対応キーワード研究室HP医学部医学部医学科 基盤診療学系医学科 基盤診療学系182

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