東海大学 研究者ガイド 2020
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法医学の対象には、事件の被害者だけでなく予期せず突然死した人も多く含まれる。働き盛りの人が突然倒れる心臓性突然死、赤ちゃんの呼吸が睡眠中に止まってしまう乳幼児突然死症候群など、まだ解明されていない病気がたくさんある。私は心肥大に代表されるような、致死性不整脈をきたす分子病理学的な心筋構築の変化を研究している。残された家族が死を受け入れられるように、未来の突然死が防げるように死因を究明していきたい。専門分野医歯薬学キーワード■法医学 ■組織学■分子病理学 ■心臓性突然死■乳幼児突然死研究と関連するSDG研究内容生と死をつなぐ法医学Yu Kakimoto准教授垣 本 由 布生活習慣病 救急医療 小児 感染症メディア対応キーワード皮膚は高い再生能力を持つように思われているが、深い創傷になると完全な回復が見込めない。皮膚の再生には様々な試みがなされている。永久置換型人工真皮は理想的な再生医療であるが、上皮が再生され難いことが長年の課題であった。私の研究において、ミズクラゲのコラーゲンに人工真皮上での上皮形成を促す作用が認められた。現在、薬理作用の解明と有効成分の分離に取り組んでいる。本技術は皮膚医療の限界を解決しうるものである。専門分野医歯薬学キーワード■コラーゲン■人工皮膚■ミズクラゲ■創傷治癒■臓器線維化研究と関連するSDG研究内容ミズクラゲより見出された新規表皮再生促進成分の同定Hideaki Sumiyoshi講 師住 吉 秀 明─メディア対応キーワード医学部医学部医学科 基盤診療学系医学科 基盤診療学系183

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