東海大学 研究者ガイド 2020
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脊椎疾患は先天性から思春期を脅かす側弯症、壮年期に好発する椎間板ヘルニアやすべり症、高齢期からの腰部脊柱管狭窄症など、全世代的に発症、ADLやQOLの維持を阻害する。その主因に椎間板変性があり、研究者はその病態解明、治療法探索に成果を挙げ、その分野の発展をリードしてきた。また研究で得られた知見を臨床現場に還元することにも尽力し、本邦初の椎間板再生医療の実施のほか側弯症の病態解明に取り組む。専門分野医歯薬学キーワード■整形外科学■脊椎外科学■再生医学■椎間板再生■側弯症研究と関連するSDG研究内容脊椎疾患に対する病態解明と再生医療の実現Daisuke Sakai准教授酒 井 大 輔薬 生活習慣病メディア対応キーワード脊髄損傷後に小胞体ストレス応答能を増強することでアポトーシスの減少、再髄鞘化の亢進、麻痺の軽減が得られることを過去に確認した。糖尿病治療薬で小胞体ストレス応答能増強作用があるグルカゴン用ペプチド-1受容体作動薬を脊髄損傷後に投与したところ麻痺の改善を認めた。その機序として二次損傷の軽減が考えられ、血液脊髄関門の状態、浸潤マクロファージの極性、神経系細胞のアポトーシスなどに着目して研究している。専門分野医歯薬学キーワード□脊髄損傷□小胞体ストレス□オリゴデンドロサイト研究と関連するSDG研究内容脊髄損傷に対するグルカゴン用ペプチド-1受容体作動薬の治療効果Hiroyuki Katoh講 師加 藤 裕 幸─メディア対応キーワード医学部医学部医学科 外科学系医学科 外科学系192

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