東海大学 研究者ガイド 2020
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哺乳類では通常、体細胞と比較して精細胞だけが体温より低い温度下でのみ正常精子形成を行うため、ヒトを含む多くの哺乳類において精巣が体内に留まる停留精巣では精巣温度上昇による熱ストレスのため精子形成異常を示す。しかし、ゾウは停留精巣でも正常な精子形成を行う他に類を見ない特徴を持つ稀少な動物の一つである。精細胞の温度感受性の謎を解明すべく、熱ストレス耐性を持つ特殊なゾウの精子形成の仕組みを研究している。専門分野生物学キーワード■精子形成■精巣■熱ストレス■雄性不稔■細胞サイズ研究と関連するSDG研究内容哺乳類精子形成で体温より低い温度が必要な理由を探るYoko Sato教 授佐 藤 陽 子バイオテクノロジー 生物・動植物メディア対応キーワードコウモリ類は飛翔し、幅広い環境で生態系サービスを提供する哺乳類として知られる。私は主に小型コウモリ類の分布特性と分類の研究に携わっている。具体的には、捕獲調査による分布域の把握、 DNAによる系統解析や集団構造の解明とその結果に基づく分類の見直し、音声の長期録音による活動パタンの解析などを行なっている。常に最新の技術を駆使して調査・研究に挑み、基礎的な情報を集めて保全に役立てることを目標としている。専門分野生物学キーワード■コウモリ類■エコロケーション音によるモニタリング■分布 ■動物系統学研究と関連するSDG研究内容コウモリ類の音声による長期モニタリング方法の確立とその応用Kuniko Kawai准教授河 合 久 仁 子─メディア対応キーワードHildebrandt, 2000生物学部生物学部生物学科生物学科218

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