東海大学 研究者ガイド 2020
221/248
地球誕生以降、生命は長く、そして複雑な進化を遂げてきた。私は、遺伝子解析を用いて、爬虫類や両棲類といった動物群の進化の歴史解明を目指した研究を行なっている。その中でも、爬虫類のカメ類を対象とした研究を専攻している。また、近年、カメ類の多くの種において個体数の減少が起きており、絶滅が危惧されるものも少なくない。これらカメ類の保全についても、遺伝的な解析から貢献したいと考えている。専門分野生物学キーワード■動物系統学 ■動物分類学■爬虫両棲類学研究と関連するSDG研究内容遺伝子解析に基づく、爬虫両棲類の進化史の解明Dai Suzuki講 師鈴 木 大生物・動植物メディア対応キーワード脊椎動物の胃に存在するグレリンは多彩な生理作用を持ち、合成グレリンを使った心不全治療研究も行われている。魚類の胃にもグレリンは存在し、その活性中心を含むN末端側のアミノ酸配列は哺乳動物グレリンと完全に同一である。そこで、水産加工場で魚の胃が大量に廃棄されることに着目し、廃棄されるサケの胃から天然のグレリンを効率よく抽出・濃縮し、濃度を高め、グレリン供給物として心疾患の予防や機能性物質として経口利用する可能性を探求している。専門分野農学キーワード■消化管 ■腸内細菌■グレリン ■飼料 ■養殖研究と関連するSDG研究内容魚類の胃腸管から抽出したグレリン含有成分の有効利用方法の検討Minoru Kihara教 授木 原 稔水産 生活習慣病メディア対応キーワード生物学部生物学部生物学科海洋生物科学科219
元のページ
../index.html#221