東海大学 研究者ガイド 2020
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河口沿岸域は水産生物の生息場として貴重な場所であり、成魚の生息空間のみならず卵、仔魚、稚魚期においても重要な水域である。しかし、河口沿岸域は時には大きな出水で多量の濁水が流入し問題が生じる場合がある。このように沿岸生態系にとって出水は、メリット(栄養塩供給による基礎生産の増大等)とデメリット(多量の濁水による漁業影響)があり科学的な評価が必要である。このことから私はこれらの評価として、現地環境調査と数値計算を用いて明らかにする。専門分野工学キーワード■水産工学 ■海岸工学■水域環境研究と関連するSDG研究内容河口沿岸域における河川出水が浮遊・底生生態系に及ぼす影響Masami Ohashi准教授大 橋 正 臣─メディア対応キーワード古くからイルカは、集団で行動することが多い生物だと知られているが、その集団が親子や家族関係にあるのか、非血縁個体の集合なのかは不明である。それを解明する一つの手段として、遺伝子解析という手法を使っている。イルカの遺伝子を採取し、DNAに記された遺伝情報を解析することで、どの個体とどの個体が親子なのか、あるいは兄弟なのか、遠い親戚なのか、それとも赤の他人なのか、それぞれの関係を家系図や血縁関係図に示すことで、その関係を様々な種で探求している。専門分野生物学キーワード■鯨類学 ■集団遺伝学■個体群動態研究と関連するSDG研究内容小型ハクジラ類の遺伝的多様性や群れ構造の解明Yuki Kita准教授北 夕 紀─メディア対応キーワード生物学部生物学部海洋生物科学科海洋生物科学科221

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