東海大学 研究者ガイド 2020
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2学長挨拶 科学技術は私たちの生活に密接な関わりを持ち、その発展は経済・社会に大きな影響を与えてきました。第5期科学技術基本計画においても「大変革時代」とも言われる現在、地球規模課題への国際的な取組である「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals; SDGs)」の達成や、IoT(Internet of Things)により人とモノがつながり、多様な知識・情報の共有・融合によって新たな価値を生み出し、課題や困難を解決する社会を目指す「Society5.0」の推進などが求められ、それらは科学技術の更なる発展なくしては成し得ません。 大学の使命は、未来を担う人材の育成はもとより、その持てる英知を結集し、社会の進歩・発展に寄与していくことにあります。本学では、創立者松前重義の「科学技術は人類の幸福のためにあるべきもの」という精神の下、人と社会と自然が共生できる新しい文明社会の実現に貢献するための自由で活発な研究活動を積極的に推進してきました。人文・社会科学、理、工、医、海洋や農学など、幅広い分野で先端的な研究を進めるほか、それらの様々な分野がコラボレートした学際的なアプローチで、活発な研究活動を展開しています。さらに、国際的なイノベーションの創出に大きく貢献する「研究の峰」を形成し、大学で生まれた「知」を社会に還元することで、「Quality of Life(QOL)の向上」を目指しております。これはSDGsの理念と軌を一にするものであり、社会に貢献する多様な活動をSDGsの理念と掛け合わせ、「持続可能な社会の実現」に向けて取り組んでいきます。 2017年の建学75周年を機に、本学は、「Think Ahead, Act for Humanity」をブランドメッセージに掲げました。信頼される教育の展開・期待される研究成果の還元を通して国際連携や地域連携に取り組み、先駆けとして総合大学のスケールメリットを活かし、この理念の実現と世界で選ばれる大学を目指してまいります。 本誌をお手にとっていただきました皆様には、ご一読いただき、ご興味・ご関心を抱かれた際には、本学へのご連絡をお待ちしております。また、本誌で紹介する研究は、本学の研究のほんの一部です。皆様にとって、本誌が本学の多様な知にご興味・ご関心をいただく一歩となりますことを祈念しております。東海大学 学長

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