生物学部

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現在、生物学に関する知識・技術が、さまざまな業界で求められています。生物多様性に配慮せずに、最適な開発行為は進められません。生物学部では、北海道という広大な土地を生かし、海と陸を基盤に、ミクロとマクロ、基礎と応用など、あらゆる角度から生物関する知識を深め、経験を養います。仲間とコミュニケーションをとりながら行う実習・調査を通じて、積極性、そして社会人基礎力を身につけてください。「生き物が好き」という皆さん、私たちが、好奇心をしっかり受け止め、将来のキャリアへつながるサポートをしています。

学部の特色

1.最先端の研究施設や設備が充実。海と陸の生物について高度な研究を行えます。

2.生物学科、海洋生物科学科ともに北海道全域に加えて沖縄・西表島でのフィールドワークを実施。

3.少人数の学部ならではのきめ細かな進路指導を実施。学生一人ひとりと向き合って自己実現をサポートします。


生物は、個体が遺伝子のコピーを将来の世代に渡すことで種の存続と進化を続けています。自然淘汰の中を生き延びるにはその確率を最大にする行動様式が有利であり、進化的に有利なものは集団全体に広まると考えられます。行動するときに最適な方法は、食べ物を探索する効率や天敵の回避などに依存して決まってきます。私の研究室では、気象条件、植物資源量、捕食者、寄生者などの生態的な淘汰圧(自然淘汰の強さの度合い)が鳥類に生存や繁殖にどのように影響するのかを明らかにすることを目的にしています。
動物たちの行動に影響する淘汰圧は、同じ種類であっても地域によって違いがあります。地域によってその種を襲う天敵の種構成が異なるかもしれません。また、食物資源量が多い年もあれば、少ない年もあるし、感染症リスクが高い年もあれば、低い年もあるでしょう。
現在取り組んでいるのは、鳥マラリア感染症や線虫感染症などについての研究で、原虫(感染症を引き起こす微生物)がどのような経路を経て鳥に感染するのか、その経路は環境によってどのような違いがあるのかを調査・比較しています。
自然界で起こっている複雑な生物間相互作用を理解するためには、まずはじっくり野外でデータを集めることが大切です。生物学部では、キャンパス敷地内にある光風園をはじめ道内各地に実習フィールドを持ち、沖縄の西表島にある東海大学沖縄地域研究センターなど、多彩なフィールドで観察やデータ収集を行うことができ、新たな発見や研究成果につながる可能性が広がっています。


教育研究上の目的及び養成する人材像

教育研究上の目的及び養成する人材像
生物学部の教育研究上の目的は、建学の精神及びそれらを具現化した4つの力を踏まえ、人類が培ってきた文化・文明と自然・地球環境を一体とした視野を持ち、生物多様性の保全、生物資源の持続可能な利用を目指す行動型国際人であり、さらに地球と人類の抱える諸問題に対して、陸上と海洋のフィールドにおける理解を深め、文理融合の学際的知識と化学物質から生態系に至る専門知識・技術を主体的・複眼的に活用して、自ら課題に取り組み解決する能力をもった人材を養成することです。
以上の目的を達成するために、生物学部では2学科に学士(理学)の学位プログラムを設置し、各々に「ディプロマ・ポリシー」、「カリキュラム・ポリシー」、「アドミッション・ポリシー」を定めています。

学科一覧

生物学科が育成する“人材・力”
生物学の基礎知識を持ち、人と自然の調和を意識して活躍できる人材を育成します。
生物の知識から自然・環境・生命のあり方を総合的に理解できる
実験やフィールド観察での発見を分析し、説明し、応用することができる
生き物に関する技術・知識を計画的に修得し、学修成果を進路・職業につなげる

生き物への探究心を追求し物事を観察・分析する力を高める
生物学科では、みなさんの生物に対する純粋な関心を専門的な学問のレベルへと高めるカリキュラムを用意しています。自然環境や生態系、ミクロの世界の生命活動といった多様な視点から生命をとらえるとともに、屋外での観察・採集などのフィールドワークや最新の機器を使った実験もふんだんに取り入れています。専門課程では、動植物の分類や野生生物調査、動物の行動分析などの自然生態系に関する科目、そして遺伝子、細胞、食品など生命、バイオに関する科目が用意されており、みなさんの興味に合わせて自由に選択できます。
□生命科学系
キャンパスのある北海道ではバイオ技術を農作物や食品の開発に活用する第一次産業も盛んです。生命科学系の専門科目では、生物化学、細胞生物学や分子生物学などの基礎をもとに細胞工学、食品科学、遺伝子工学、環境浄化などのバイオ技術を身につけます。質量分析計や走査型電子顕微鏡、タンパク質分析装置など、高度な研究に必須な実験設備も整えています。
□自然生態系
動植物の分類や生態学の基礎をもとに野生生物調査や自然保全、動物行動の分析などの知識と技術を身につけていきます。実習科目では、沖縄での「亜熱帯生態系フィールド実習」などで動植物の採集や観察を行うとともに、キャンパス内の森「光風園」での小動物の調査も行います。

ここが「生物学科」の学びの特色!

多様ないのちの姿を学ぶ

「バイオテクノロジー授業」

バイオテクノロジーは、理学、工学、農学、医学、薬学などさまざまな学問領域が交錯する学際的な 分野です。充実した実験設備や機器類を利用し て、生物科学や生物応用技術に関する基礎学力から実践的な技術、そして幅広い視点や対応力を身につける時間割構成になっています。

生きものを知るベストWAY

「野外実習授業」

フィールドワークでは、北海道の自然の中で鳥類、両生類、爬虫類、昆虫類やリスなどの小哺乳類の観察・生態調査などをおこないます。また、トカゲやカエルを観察することで日本の自然環境を考えます。生物の働きを応用し活かす研究を通して、 思考力や技術力を高めます。

実験や研究をしっかりサポート

「施設・機器紹介」

ラボ中心の実験に対応できる高度な設備や実験機器類を備え、将来にも十分役立つ実験技術を身につけるために、 授業では機器類の取り扱いや操作方法などの基礎知識の学習からはじめます。透過型電子顕微鏡、走査型電子顕微鏡、質量分析計、各種クロマトグラフィー、DNA解析のためのPCR装置やシークエンサーなど、先進の分析機器も充実しています。通常は大学院レベルで使用する機器も、できるだけ学部の実験で扱えるように配慮しています。

学びのスケジュール [ 主な専門科目と4 年間の流れ]

1年次 第1セメスター 第2セメスター

▶現代教養科目(基礎教養科目・発展教養科目・健康スポーツ科目)

▶英語科目(グローバル人材育成科目・英語コミュニケーション科目)

2年次 第3セメスター 第4セメスター

▶現代文明論

専門科目履修モデル

基礎からの生物学
生物学化学
入門ゼミナールA 有機化学
生体物質の化学物理学実験
情報リテラシーA

生命倫理
基礎生態学
基礎保全生物学生物化学
微生物学生物学実験
情報リテラシーB
北海道の野生生物

専門科目履修モデル

統計・データ分析法
細胞生物学
発生生物学
細胞の代謝
動物生態学
動物系統分類学
植物生態学
生物学専門実験1
化学実験

北海道の環境と保全
遺伝子とタンパク質の科学
分子生物学
野生生物調査法
生物統計解析法
生物学専門実験2
亜寒帯生態系フィールド実習

3年次 第5セメスター 第6セメスター

4年次 第7セメスター 第8セメスター

専門科目履修モデル

インターンシップ
動物細胞科学
薬の作用と化学
遺伝子工学
保全遺伝学
行動生態学
環境保全学
野生生物調査実習
分子系統学解析実習

システム生物解析法
植物細胞科学
食品科学
微生物利用学
動物行動解析法
生化学実験
分子遺伝・分子生物実験
生命科学実験
生物学ゼミナール
亜熱帯生態系フィールド実習

専門科目履修モデル

卒業研究1
卒業演習1
情報デザイン

卒業研究2
卒業演習2
卒業研究プレゼンテーション

EXPERIMENT ●実験・実習

生命科学系の実験科目で、バイオ技術をしっかり身につける!
3年次に行われる生命科学系の「生命科学実験」で専門的な器具や機器類の使い方をマスターし、「分子遺伝・分子生物実験」で遺伝子と生化学的分野の理解を深めます。「環境科学実験」では生命科学技術者としての視点を一気に身につけます。
遺伝子や物質の働きを実感できる、ドラマチックなプログラムです。

FIELDWORK ●フィールドワーク

キャンパスも実習フィールド。
身近な自然で野生生物調査技術を身につける!
「野生生物調査法」「動物行動解析法」の講義に続いて、キャンパス内の森「光風園」を中心に行われる自然生態系の実習授業「生態学実習」「野生生物調査実習」「分子系統解析実習」では、野生生物の生態調査技術、人間と自然環境との関わりを深く学びます。

亜熱帯もフィールドだ!
沖縄の西表島にある東海大学沖縄地域研究センターの施設を利用して行う「亜熱帯生態系フィールド実習」。亜熱帯の密林の生態系を見て感じて感動! 生物保護の大切さも実感!


就職・キャリア支援 [ 全国に広がる独自の支援ネットワーク]

取得できる資格

資格取得を強力にバックアップ!資格・免許は専門知識や技能レベルを客観的に証明する手段であり、多くの企業が職務を測るモノサシとして高く評価しています。在学中に将来へのビジョンをもって計画し資格を取得しておけば、実社会に出てもさまざまな場面で活かすことができるはずです。本学では、資格取得を積極的に奨励し、意欲ある学生を強力にサポートしています。

中学校・高等学校教諭一種免許状(理科)
教職課程で教員免許取得に必要な科目を履修し、単位を修得することにより、卒業と同時に取得することができます。
博物館などの学芸員資格(学芸員課程で所定の科目を修得した場合)
博物館で資料の収集や保管、作品の公開、調査・研究などの業務を行う専門職。学芸員課程で所定科目を修得し、卒業と同時に資格を取得することができます。
自然再生士補
自然再生士・自然再生士補とは(財)日本緑化センターが認定する「資格」であり、自然再生士の実施する自然再生業務や活動を補佐し、自然再生に必要な基礎的知識を有することを示す資格です。学科指定の科目を修得し(、財)日本緑化センターに申請することにより、自然再生士補の資格を取得することができます。自然再生士補資格の取得は、自然再生士の受験に必要な期間を短縮できます。

学んだことが資格・検定試験などの受験に役立つ
●技術士第一次試験(技術士補)生物工学、環境 ●甲種危険物取扱者
●中級・上級バイオ技術者認定 ●電子顕微鏡技術認定試験二級技士
●生物分類技能検定 ●ビオトープ計画管理士 ●ビオトープ施工管理士

卒業後の進路

食品、医薬品、製造業を中心に、卒業後の進路は多彩です。
生物学科で得た知識・技術を活かして、食品関連業や医薬品関連業、製造業へ就職する学生、企業や省庁、地方自治体の環境・食品・バイオの研究施設へ就職する学生など多彩です。また、生物科学の研究をより深めるために大学院へ進学する学生も目立ちます。
21世紀は“生物産業の時代”ともいわれています。生物学科で高度な専門知識・技術を身につけ、実社会へ大きく飛翔してください。

主な就職先[2019-2020年]
●アサヒ飲料販売 ●アシスト北海道 ●イカリ消毒 ●インターファーム ●環境管理センター ●さっぽろ青少年女性活動協会 ●シー・アイ・シー ●そらち南農業協同組合 ●WDBエウレカ社 ●DCMホーマック ●東光薬品 ●なごや農業協同組合
●日本フードパッカー ●日本ホワイトファーム ●福山醸造 ●明治コンサルタント ●森永乳業
●ヤクハン製薬 ●よつ葉乳業 ●農林水産省林野庁 ●北海道警察 ●北海道庁 ●公立・私立学校教員 など
大学院進学先
 ●東海大学大学院 ●北海道大学大学院 ●琉球大学大学院

教育研究上の目的及び育成する人材像と3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像
 生物学部生物学科の教育研究上の目的は、大学・学部の教育目的に沿って、分子・細胞レベルから個体群・生態系レベルに至る広範な生物学と生物に関する知識と技術を修得し、社会の中で率先して生物の持続的利用と自然環境維持に貢献できる実践力をもつ人材を養成することです。そのため、生命倫理を理解し、自然の成り立ちと人類の関わり方を考える態度の醸成を目指します。そして、実験・実習とフィールド調査等を通じて、生物の機能を総合的に解明して応用できる能力をのばします。
 

ディプロマ・ポリシー
 生物学部生物学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(理学)」を授与します。
『知識・理解』
生物学の基礎知識を持ち、自然・環境・生命のあり方を総合的に理解・表現する能力を有している。個別分野の知識レベルとして、バイオ技術者認定試験、生物分類技能検定、自然再生士補などの資格・検定を取得できる能力を有している。
『汎用的技能』
生物に関する実験やフィールド観察での発見を分析し、説明し、生活や産業活動に応用できる。
『態度・志向性』
生物に関する知識と利用・応用技術を十分に修得し、社会の中で率先して生物の持続的利用と自然環境維持に貢献できる。


カリキュラム・ポリシー
 生物学部生物学科が定めるディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

『教育課程・学修成果』
 生物学部は、陸上と海洋の生物を対象とし、実験系分野とフィールド系分野をともに有しています。そして、生命・自然に関する文理融合の学際的知識と専門知識・技術を主体的・複眼的に活用して、課題に自ら取り組み解決する能力の育成を目指します。学部共通科目はこのうち「文理融合の学際的知識」の養成に主に関わり、教養教育として「生命倫理」「科学英語」を選択科目として開講し、さらに「統計・データ分析法」といった理系のリメディアル科目も置いています。キャリア教育としての「インターンシップ」は、大学のキャリア支援部局との協働により実施されます。その他、生物学部共通に主専攻科目として、「生物学」「化学」「物理学」「数学」等の理系の基盤となる講義科目と実験科目、情報、教職関係科目も開講しています。また初年次教育としての「入門ゼミナールA」「入門ゼミナールB」では、大学での学習環境・習慣に早く慣れ、大学独特の学修方法を知る内容となっています。
 生物学科では、分子・細胞レベルから個体群・生態系レベルに至る広範な生物学と生物に関する広範な領域の知識と技術を習得するために、専門教育のカリキュラムを生命科学系と自然生態系に体系化して構成し、各自の学習過程を認識しやすく配置しています。また、「卒業研究1」「卒業研究2」そして各学年での演習やゼミナールの科目により学修成果の確認をすることができます。このように生物学科では4年間を通じて、能動的学修につながる科目体系を構築しています。
 【生命科学系】は、分子生物学、細胞科学、バイオテクノロジー等の分野の科目で構成され、それらの専門知識を修得する講義科目と実験系の分析技術を修得する実験科目が設定されています。講義科目は「生体物質の化学」「細胞生物学」「遺伝子とタンパク質の科学」「分子生物学」「遺伝子工学」「微生物学」「動物細胞科学」「食品科学」などを配置し、生物学の基礎と応用を学習します。実験科目は2年次に「生物学専門実験1」「生物学専門実験2」で実験の基本技術を修得した後、学生の興味に応じて、「生化学実験」「分子遺伝・分子生物実験」「環境科学実験」を履修することで、より高い専門性を身につけます。
 【自然生態系】は、生態系を構成する動物、植物などの役割や生活、その生息分布や行動生態などについてフィールド中心の実践的な学習を行います。現在、色々な動物や植物の減少と絶滅が各地で危惧され、生物多様性保全の重要性が謳われています。自然と人間の調和のとれた共存の姿が求められていますが、それは、生物それぞれの種の生態や生活を調べることからはじまります。講義科目には「北海道の野生生物」「基礎生態学」「北海道の環境と保全」などの科目で基礎知識を確実なものとし、「動物生態学」「植物系統分類学」「野生生物調査法」などの科目で広い分野の知識を得、実習科目では、2年次に「生物学専門実験1」「生物学専門実験2」で調査の基本技術を修得した後、「分子系統学解析実習」「野生生物調査実習」「亜熱帯生態系フィールド実習」「亜寒帯生態系フィールド実習」などの科目で、自然の中での多様な動植物生態について調査研究での取り扱いについて学びます。
 生物学科では、これらの科目についての学修順序、科目学修分野、学修時期(推奨セメスター)などについての指標をカリキュラムマップとして提示しています。

『学修成果の評価方法』
本学科のディプロマ・ポリシーに示されている「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志向性」に関して、ルーブリックによる観点別評価、修得単位数・GPA による分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。


アドミッション・ポリシー
 生物学部生物学科の教育研究上の目的及び養成する人材像を理解し、これらを達成するために自ら学ぶ意欲を持った人を求めます。
『求める学生像』
 生物学部生物学科で定めている学位授与のために求められている能力を身につけることが期待でき、基礎学力が十分にある人材。

『入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度』
(1) 知識・技能
 英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。
 理科では、高校での生物、化学分野の科目履修を通して学科の専門内容に関する項目を理解していることが望ましい。
 国語では、高校での国語の科目の履修を通して日本語の運用に習熟し、読み聞きした日本語の内容を的確に理解し、また表現したいことを精確に記述し話せることが望ましい。
 数学、社会、理科等の生物以外の科目の知識を幅広く理解していることが望ましい。
(2) 思考力・判断力・表現力
 生物学の基礎知識を基に自然・環境・生命のあり方を総合的に理解し、さらに、自らの理解を外部に発信する意欲を持つことが望ましい。また、文理融合の観点から、理系の知識・技能と文系の知識・技能を総合して応用できることが望ましい。
(3) 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
 自らの興味を他者と共有し、物事に対して挑戦的に取り組むことや、多様な価値観を理解し、友好的な人間関係を築くことにより目標を実現しようとする意識を持っていることが望ましい。

海洋生物科学科が育成する“人材・力”
水産技術や環境調査技術を通し、地域の産業振興や食料の安定確保に貢献できる人材を育成します。
水産生物や環境の理解を通して生態系を総合的に理解できる
水産や環境・生態系にかかわる問題を自ら設定し、解決へつなげることができる
水産や環境・生態系調査に関する技術・知識を計画的に学修し、成果を進路・職業につなげる

海洋生物とその環境を知り、水産資源を 持続的に活用する
食糧問題の解決のためには地球の7割を占める海洋がカギになります。本学科は次の専門科目を軸に教育・研究を行います。
□環境・生態科学系(海を知る)
海や河川・湖沼の生き物の生態や食物連鎖を学ぶとともに、海水の化学成分や波・流れなど生き物の環境を調べる方法を習い、生態系の変化を見逃さない海を知る目を養います。
□水産科学系( 海を活かす)
水産生物のからだの構造や仕組みとともに漁場造成や種苗生産など、生き物の増やし方を学びます。また、水産物の加工法や流通についても学び、海を活かす技術を培います。
□充実した実験・実習科目
本学科のある北海道は、個性的な海に囲まれて、美しい河川や湖があり、実験環境に恵まれています。また、ホエールウォッチングや釣りを通した野外観察実習、ダイビングをしながらの調査実習など入門科目も充実しています。
□1年半の少人数専門研究
3 年次の秋から研究室に所属し、独自のテーマで研究を進めながら専門的な知識や技術を身につけます。これによって、長期の調査や実験が可能になります。そのため、3 年次の冬から始まる就職活動でも自分の専門について具体的に説明ができます。
□水産・海洋系への就職対策
学部共通のインターンシップに加え、水族館、漁協、環境調査会社などに勤めるOB 等の職業紹介の授業があります。さらに、これらの施設で職業を体験する実習などによって、自分の進路を身近に、具体的にすることができます。

ここが「海洋生物科学科」の学びの特 色!

▶「望星丸」で海洋調査

「海洋生物科学フィールド実習」

本学所有の海洋調査研修船「望星丸」に乗り、
海洋調査を体験。海洋生物や環境の調査方法を体験するだけではなく、同じ学科の学生や教員との 仲間意識も培われる実践授業です。

▶自然の中で遊びながらサイエンス

「野外調査実習」

釣り技術の習得やイルカ・クジラの観察を通して、海洋・湖沼・河川のさまざまな生物の生態を知り、自 分が学びたい生きものや、環境についての課題を見つけます。

▶実践力も社会性もアップ!

「学外技術実習&インターンシップ」

授業や卒業後の進路に深く関わる水産、漁業、生物・環境調査、教育・研究などの現場で体験学習します。この実習を通じて、教室で学んだ知識や技術が実社会でどのように利用されるのか学びます。自分の弱点や課題、身につけるべき知識や技術について自覚し、社会に向けての 自信と責任感を身につけることができる授業です。

学びのスケジュール [ 主な専門科目と4 年間の流れ]

1年次 第1セメスター 第2セメスター

▶現代教養科目(基礎教養科目・発展教養科目・健康スポーツ科目)

▶英語科目(グローバル人材育成科目・英語コミュニケーション科目)

2年次 第3セメスター 第4セメスター

▶現代文明論

専門科目履修モデル

入門ゼミナールA
海洋生物科学フィールド実習
基礎からの生物
基礎からの物理
基礎からの化学
基礎からの数学
基礎からの地学
化学A・B
物理学A・B
地学 A ・ B
数学A・B

入門ゼミナールB
海洋生態学
魚類学基礎
生物学A・B
生物学実験
物理学実験
生命倫理

専門科目履修モデル

理系のための文章表現
海洋化学
水産生物学
大型海洋動物学
海洋分子生物学
野外調査実習(フィッシング)
野外調査実習(ホエールウォッチング)
学外技術実習
水産資源学
生物多様性学
化学実験
統計・データ分析法

海洋生物の調査・分析法
海洋物理
河川生態学
亜熱帯海洋フィールド実習
亜寒帯海洋フィールド実習
卒業研究入門
水産増殖学
科学英語

3年次 第5セメスター 第6セメスター

4年次 第7セメスター 第8セメスター

専門科目履修モデル

水産・海洋の職業
臨海実習
海洋哺乳類学
魚類生理・生化学
水産生物学実験
沿岸環境学
生物海洋学
河川生態学実験
海洋化学実験
浮遊生物学実験
インターンシップ

魚類体系学
底生生物学
食品流通・管理学
魚類体系学実験
大型海洋動物学実験
魚類生理・生化学実験
水産資源学実験
海洋堆積学
浮遊生物学
水族館学
沿岸環境学
実験基礎ゼミナール
研究基礎ゼミナール
卒業研究基礎

専門科目履修モデル

研究ゼミナール1
卒業研究1
ゼミナール1

研究ゼミナール2
卒業研究2
ゼミナール2

EXPERIMENT ●分析実験

卒業研究で魚類の多様性を解明
日本周辺には4,000種以上の魚類が分布しています。しかし、かれらがどのようにして誕生し、現在の姿かたちを獲得してきたのか、ほとんどわかっていません。DNAにきざまれた進化の歴史と、形態すなわち姿かたちを調べることによって、この謎を解明しようとしています。

FIELDWORK ●フィールドワーク

すぐそばに広がる日本海を眺めつつ、海の生物に囲まれながらの臨海実習!!
東海大学が海のまち寿都町と連携し「臨海実験所」を開設。日本海で採集した海の生物を観察・実験します。たとえば、カキを人工授精させて発生過程を観察したり、藻場に棲む魚類の種類や食性を調べたりします。

北海道の気候を活かした実習を展開

冬のオホーツク海沿岸で行う亜寒帯海洋フィールド実習!
北海道の冬季は気温が氷点下となり、雪も積もります。この時期、オホーツク海北部では流氷が形成され、海流や風の影響で北海道沿岸に漂着します。また、日本最大の汽水湖であるサロマ湖は結氷して厚い氷に覆われます。亜寒帯海洋フィールド実習は、亜寒帯域や極域の海洋観測を行う技術を身につけることを目的として行われる実習です。結氷したサロマ湖にアイスドリルや氷ノコを使用して穴を開け、氷中や氷底、水中などに生息するプランクトンの生息環境を調査します。

就職・キャリア支援 [ 全国に広がる独自の支援ネットワーク]

取得できる資格

資格取得を強力にバックアップ!
資格・免許は専門知識や技能レベルを客観的に証明する手段であり、多くの企業が職務を測るモノサシとして高く評価しています。在学中に将来へのビジョンをもって計画し資格を取得しておけば、実社会に出てもさまざまな場面で活かすことができるはずです。本学では、資格取得を積極的に奨励し、意欲ある学生を強力にサポートしています。

中学校・高等学校教諭一種免許状(理科)
教職課程で教員免許取得に必要な科目を履修し、単位を修得することにより、卒業と同時に取得することができます。
自然再生士補
自然再生士・自然再生士補とは(、財)日本緑化センターが認定する「資格」であり、自然再生士の実施する自然再生業務や活動を補佐し、自然再生に必要な基礎的知識を有することを示す資格です。学科指定の科目を修得し(財)日本緑化センターに申請することにより、自然再生士補の資格を取得することができます。自然再生士補資格の取得は、自然再生士の受験に必要な期間を短縮できます。
博物館などの学芸員資格(学芸員課程で所定の科目を修得した場合)
博物館で資料の収集や保管、作品の公開、調査・研究などの業務を行う専門職。学芸員課程で所定科目を修得し、卒業と同時に資格を取得することができます。

学んだことが資格・検定試験などの受験に役立つ
● 技術士第一次試験(技術士補)水産、環境 ●ビオトープ計画管理士●ビオトープ施工管理士 ●生物分類技能検定

卒業後の進路

水族館など、多様な就職実績を誇る
本学では、学生一人ひとりが希望どおりの就職を実現できるよう、教職員が一丸となって就職支援を推進しています。道内企業からの多数の求人はもちろんのこと、東海大学のネットワークを活かした全国規模の求人情報があり、本学科卒業生の就職実績は毎年順調に推移しています。本学科の多くの卒業生が大学で得た専門知識・技術を活かして、水産関連企業や、水族館、環境アセスメント会社など、海や自然に関わる多様な就職先で活躍しています。海洋関連以外にも食品、情報、流通など、卒業後の進路は広範な業種にわたります。

主な就職先[2019-2020年]
●あきんどスシロー ●アドベンチャーワールド ●エコニクス ●エヌエス環境 ●堅田漁業協同組合 ●環境計測 ●環境生物化学研究所 ●クロレラ工業 ●下関海洋科学アカデミー ●TASAKI ●のとじま臨海公園水族館 ●富士養鱒漁協組合 ●北海道技術コンサルタント ●北海道信用漁業協同組合連合会 ●マルハニチロ北日本 ●三国屋建設 ●くしろ水族館ぷくぷく ●カワスイ川崎水族館 ●明治コンサルタント ●ヤクハン製薬 ●理科研 ●海上保安庁 ●北海道庁 ●宮城県庁 ●神奈川県警察 ●東大和市役所 ●留萌市役所 など
大学院進学先
●滋賀県立大学大学院 ●東京海洋大学大学院●広島大学大学院 ●北海道大学大学院 ●三重大学大学院 ●宮崎大学大学院

教育研究上の目的及び育成する人材像と3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像
 生物学部海洋生物科学科の教育研究上の目的は、大学・学部の教育目的に沿って、海洋生物やそれを取り巻く環境に関わる知識と技術を修得し、社会の中で率先して生物の持続的利用と自然環境維持に貢献できる実践力をもつ人材を養成することです。
 

ディプロマ・ポリシー
 生物学部海洋生物科学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(理学)」を授与します。
『知識・理解』
海洋の生物やそれを取り巻く環境、生態系に関する文理融合的な広い視野を基礎として、
各専門分野における専門知識と技術を理解・表現する力を有している。
『汎用的技能』
海洋環境や生態系、水産科学分野における最新の知識・技術を応用し、具体的な問題に自ら対応できる力を有している。
『態度・志向性』
海洋生物を中心とする生命倫理と生物多様性そして生物資源の重要性を理解して、生物科学の応用によって社会に貢献しようとする姿勢を有している。


カリキュラム・ポリシー
 生物学部海洋生物科学科が定めるディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

『教育課程・学修成果』
 生物学部は、陸上と海洋の生物を対象とし、実験系分野とフィールド系分野をともに有しています。そして、生命・自然に関する文理融合の学際的知識と専門知識・技術を主体的・複眼的に活用して、課題に自ら取り組み解決する能力の育成を目指します。学部共通科目はこのうち「文理融合の学際的知識」の養成に主に関わり、教養教育として「生命倫理」「科学英語」「統計・データ分析法」を開講します。キャリア教育としての「インターンシップ」は、大学のキャリア支援部局との協働により実施されます。その他に主専攻科目として学部共通に、「生物学」「化学」「物理学」「数学」等の理系の基盤となる講義科目と実験科目、教職関係科目も開講しています。また初年次教育としての「入門ゼミナールA」「入門ゼミナールB」では、大学での学習環境・習慣に早く慣れ、大学独特の学修方法を知る内容となっています。
 海洋生物科学科では、「海を知り、海を活かす」ため、北海道の豊かな自然を利用した教育が展開されます。①海洋や河川の生物について知り、②海洋や河川の生態系と環境について調べ、③海洋や河川の水産資源を維持し増やし、④水産資源を利用するための内容です。その知識と技術を習得するために、専門教育のカリキュラムを環境・生態科学系と水産科学系に体系化して構成し、各自の学習過程を認識しやすく配置しています。また、両系に共通基礎科目として「海洋生物科学フィールド実習」「海洋生物の調査・分析法」「理系のための文章表現」などを設置し、共通発展科目として「卒業研究入門」「水産・海洋の職業」などを、研究発展分野として「ゼミナール」「卒業研究」などを設置しています。2つの系は相互に関連・融合し、水産業に将来携わる場合にも水圏生態系や水圏環境に関する知識を活かして活躍できる人材の養成を展望しています。
 【環境・生態科学系(海を知る)】は、海や河川・湖沼の生態系について学ぶとともに、水の化学成分や波・流れなどの環境を調べる方法を修得するように構成され、それらの専門知識を修得する講義科目と実験系の技術を修得する実験科目が設定されています。基礎分野としては「海洋物理」「海洋化学」「海洋生態学」「河川生態学」「亜熱帯海洋フィールド実習」「亜寒帯海洋フィールド実習」などを配置し、発展科目としては「生物海洋学」「浮遊生物学」「生物多様性学」「海洋堆積学」「沿岸環境学」「浮遊生物学実験」「河川生態学実験」「海洋化学実験」「沿岸環境学実験」などを開講し、海洋環境・生態系の専門性を身につけます。また、「水族館学」を開講し、博物館や水族館などの展示施設で活躍できる人材を育成します。
 【水産科学系】は、水産生物のからだの構造や仕組み、進化と体系とともに漁場造成や種苗生産、資源管理など、水産生物の増殖や管理方法を学びます。また、水産物の加工法や流通についても学び、海を活かす技術を培います。基礎分野としては「魚類学基礎」「水産生物学」「大型海洋動物学」「野外調査実習(フィッシング)」などを配置し、発展分野としては「魚類体系学」「魚類生理・生化学」「海洋哺乳類学」「底生生物学」「水産資源学」「水産増殖学」「食品流通・管理学」「魚類体系学実験」「水産生物学実験」「魚類生理・生化学実験」「大型海洋動物学実験」「水産資源学実験」などを開講し、水産生物や水産技術、食品流通の専門性を身につけます。
 海洋生物科学科では、これらの科目についての学修順序、科目学修分野、学修時期(推奨セメスター)などについての指標をカリキュラムマップとして提示しています。

『学修成果の評価方法』
本学科のディプロマ・ポリシーに示されている「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志向性」に関して、ルーブリックによる観点別評価、修得単位数・GPA による分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。


アドミッション・ポリシー
 生物学部海洋生物科学科の教育研究上の目的及び養成する人材像を理解し、これらを達成するために自ら学ぶ意欲を持った人を求めます。
『求める学生像』
 生物学部海洋生物科学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

『入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度』
(1) 知識・技能
 英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。
 理科では、高校での物理、化学、生物の科目の履修を通して学科の専門内容に関する項目を理解していることが望ましい。
 国語では、高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。
 また、海洋生物科学科では、数学、社会、地学等の生物以外の科目の知識を幅広く理解していることが望ましい。
(2) 思考力・判断力・表現力
 海洋生物と環境生態系を理解するため、自然科学分野の広範な知識を総合的に思考し判断する力が期待できること、及び、文理融合の観点から文系及び理系の知識・技能を総合的に応用し、それらを表現できることが望ましい。
(3) 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
 多様な価値観や立場・役割を理解し、友好的な人間関係を築くことができること、物事に対して主体的に取り組めること、及び、豊かな世界観と倫理観を備え、海洋環境と人間活動の調和に貢献しようとする意識を持っていることが望ましい。


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