Tokai International Communication Clubが「2016年度にこティー教室」を実施しました

東海大学チャレンジセンター・Tokai International Communication Club(TICC)が、春セメスターの4月13日から7月14日、秋セメスターの9月14日から2017年3月23日の期間、毎週水・木曜日に秦野市立南公民館(神奈川県秦野市)で「にこティー教室」を実施しました。本企画は、参加者や両親が外国籍といった”外国につながりを持つ秦野市在住の子どもたち”に対し、日本語や普段の学習のサポートを提供する場です。

参加者から”いつも先生(ティーチャー)はニコニコしているね”と言われたことから”にこティー教室”と称して、2013年度より始動しました。4年目を迎えた今年度の春セメスターは計26回、秋セメスターは計44回実施。ペルーやブラジル、ボリビア、中国などにつながりのある未就学児から高校生までの子どもたちがのべ1,131名が参加しました。

プロジェクトメンバーは、子どもたちから宿題や学校での様子を伺い、それぞれの授業の進み方やテスト範囲に合わせて学習支援をしています。今期は、本企画において子どもたちへの送迎や保護者への連絡を担っている市民ボランティア団体「ゆう」(※)と共に、子どもたちの得意・苦手科目や悩みを、支援する側全員が情報共有することで、それぞれに合わせたサポートや、元気のない子には「何かあったの?」と相談にのることができました。また秋セメスターになると、高校受験対策として模擬試験の問題を用意したり、市民ボランティアやプロジェクトメンバーが面接官役となって、面接試験の練習を行いました。その結果、受験生全員が無事志望校に合格することができました。

参加した小学生からは「読書感想文を学校の先生に褒められたよ!」中学生からは「苦手科目のテストが36点も上がった!」といった嬉しい報告や、先に学習を終えた中学生や高校生が年下の子どもたちの勉強や面倒を見ようとする変化もありました。

プロジェクトメンバーの中川咲恵さん(工学部電気電子工学科2年次生)は「今年度は、子どもたちのちょっとした変化に周囲が気づきその場で共有することで、学習の指導がしやすくなったり、子どもたちとの距離も縮まったように感じます」と語りました。

同じく、プロジェクトメンバーの前場美里さん(文学部日本文学科3年次生)は「今年度は『にこティー教室』が始まってから最も受験生が多い年になり、メンバー全員で神奈川県の入試制度について学んだり、受験生のために何ができるかを検討したりしました。特に、受験生の要望に応えてメンバーが面接官となって面接練習を行った時は、自分たちの経験を交えながらアドバイスをしたことで、子どもたちの緊張をほぐすことができたと思います。今後も、積極的に受験や将来について子どもたちと話題にしていきたいと思います」と語りました。

※市民ボランティア団体「ゆう」・・・秦野の地域を中心に、外国につながりのある子どもたちへの教育支援を行う。本企画への協力のほかにも、神奈川県内の中学校・高等学校において日本語学習のサポートを行う「国際教室」でも活躍している。

nico201600.jpg

nt201601.jpg

nt201602.jpg

nt201603.jpg

nt201604.jpg