北村 隆憲
キタムラ タカノリ
- 教授
- 学位:法学修士
基本情報
所属
- 法学部 / 法律学科
- 法学研究科 / 法律学専攻
研究と関連するSDGs
研究内容
法的場面の会話的・対話的コミュニケーションの分析
法は、会話的コミュニケーションによって成り立っている。書かれた法律も、それが、法専門家と素人との間の様々なやりとり(例えば、裁判、交渉、相談、評議など)によって初めて現実のものとなる。したがって、様々な法的場面におけるコトバ、ジェスチャー、身体活動、物的対象物を利用したやりとりを研究することは、法が実現するプロセスを知ることになる。社会学で生まれたエスノメソドロジーと会話分析というアプロ―チによりこれらを分析して、社会における法の現実の動態を探求している。
詳細情報
研究キーワード
- 法的コミュニケーション
- 法律相談
- 裁判員評議
- 調停
- 法のエスノメソドロジー
- 対話的法実践
- 看護コミュニケーション
- 会話分析
- 法の相互行為分析
- エスノメソドロジー
- 法社会学
研究分野
- 人文・社会 社会学 エスノメソドロジー・会話分析
- ライフサイエンス 高齢者看護学、地域看護学
- 人文・社会 基礎法学 法社会学
委員歴
- 法と言語学会 常任理事
論文
「紛争経験」の相互行為分析ー面接調査において「トラブル」の事実性はいかに達成されるか
法的場面のコミュニケーションを探究する ー「法の相互行為分析」(1)
「エスノメソドロジー・会話分析」と法社会学 ー「生ける秩序」としての「法」の経験的探究に向けて
紛争経験調査における 「質的研究」の意義 ―エスノメソドロジーからのアプローチ
裁判員評議における発話行為の「類型」と「位置」-「法と言語」研究への相互行為分析からの寄与
「意味」としての法 -記号、象徴、物語として法を理解する-
弁護士はいかに相談者の「表情を読む」か -ビデオ・エスノグラフィーによる法的コミュニケーション研究の 意義-
ビデオ・エスノグラフィーによる法現象の研究 -ハイデガーとデュルケムのモノ としての「法律相談」
交渉のコミュニケーションを可視化する
Development of Life-Worldly Communication Scale for Older Persons: A Pilot Study
法律相談のコミュニケーションを分析する―全体構造組織と相互理解の技法
調停のコミュニケーションを分析する―非難の連鎖はいかに「管理」されるか
裁判官のアイデンティティと実践の諸形式ー評議における相互行為資源としての「後ろの位置」
The Development of the Life-Worldly Communication Scale (LWCS) for Elderly Persons in Geriatric Facilities
看護コミュニケーション研究の動向
看護コミュニケーションを相互行為として分析する―タイプⅠとタイプⅡの質的分析
Towards a Conversion of the Nursing Communication Paradigm: A View from the Analysis of Actual Nurse-Elderly Interactions
エスノメソドロジーと会話分析による法社会学研究の世界
翻訳 「仲裁」のエスノメソドロジー : 正義を行い公正さを実演する
書籍等出版物
- 看護におけるコミュニケーション・パラダイムの転換―ケアとしてのコミュニケーション
- 法文化論の展開 ―法主体のダイナミクス
- 患者参加の質的研究―会話分析からみた医療現場のコミュニケーション
- 法廷における“現実”の構築―物語としての裁判
- Une introduction aux cultures juridiques non occidentales (仏語)(非西欧法の法文化)
講演・口頭発表等
- 調停を「コミュニケーション」として探求する(Part3):相互行為分析に基づく新たな法実践の教授法の開発
- 調停を「コミュニケーション」として探求する(Part2):相互行為分析のアプローチから
- 交渉を「コミュニケーション」として探究する―相互行為分析の交渉学への寄与
- 調停を「コミュニケーション」として探求する(Part1):相互行為分析のアプローチから
- コミュニケーションとして調停を学ぶ
- 評議における「定式化」とその意義ーファシリテーションの一形式として
- 評議における共通理解の達成と技法
- 裁判員評議における相互理解の秩序と裁判官の相互行為役割
- 紛争解決のコミュニケーションを可視化するー交渉,相談,調停,法利用
- 法的コミュニケーション分析の最前線 ―裁判員評議の「ブラックボックス」を可視化する―
- 対話型調停における 「理論」と「実践」ー「専門家知識」と「定式化」の機能
- 評議における 実践的推論の諸形式ー裁判員による物語的理解と評議スタイル
- 評議コミュニケーションの法言語学への相互行為論からの寄与―「法の計量言語学」と「法の相互行為分析」
- チャールズ・グッドウィンと「法」 -「プロフェッショナル・ヴィジョン」の法社会学
- 裁判員は「常識」を使ってどのように議論をするのか―実践的推論の構造
- 法律相談の相互行為分析と実践への示唆
- 対話的法実践の質的研究―調停と評議の相互行為分析
- Dilemma of advice and mediators’ practices of inexplicit advice-giving: an interaction analysis
- 対話型調停における「助言のジレンマ」と「エンパワーメント」 ――ミディ エーションの相互行為分析
- 斡旋・調停「振り返り」の試行的分析
担当経験のある科目
- 法律キャリアプランニング
- 日本の法と社会
- 日本法入門
- 法社会学
所属学会
- 日本EMCA研究会
- アメリカ法と社会学会
- 臨床法学教育学会
- 日本保健医療社会学会
- 日本質的心理学会
- 日本社会学会
- 日本法社会学会
- 社会言語科学会
- 仲裁ADR法学会
- 法と言語学会
共同研究・競争的資金等の研究課題
調停機関運営の社会実装を通じた現代型調停 の展開を支援する相互行為論的法社会学
裁判員裁判の評議デザイン-評議におけるストーリーの構築過程と法実践手法の解明
高齢者のタイプⅡコミュニケーションにおける近赤外線分光法による脳の活動性の検討
視線一致が可能な裸眼立体映像通信による遠隔留学などの国際間遠隔協同活動の実証研究
法律相談の相互行為分析-対話的相談時代の専門職間コミュニケーションの研究
対話的法実践の法社会学―調停・交渉の相互行為分析と訓練プログラムの開発・評価
施設及び在宅における要介護高齢者のTypeⅡコミュニケーションスケールの開発
裁判員評議コミュニケーションの相互行為分析―裁判員はどのように考え議論するか
航空管制における協同と責任の法社会学-ビデオ・エスノグラフィーによる質的研究
臨床教育のビデオエスノグラフィー:高等教育における臨床教育場面の経験的比較研究
介護保険法制の法社会学的研究-要介護度調査・認定過程の相互行為分析
高等教育改革のコミュニケーション分析-現場における文化変容の質的検討-
施設高齢者の言語的コミュニケーション推進に向けての教育とその効果の検討
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