サウジアラビアの学生を対象にした研修プログラム「Intensive Summer Course for Solar Car & Engineering」を実施しました

東海大学では6月25日から7月25日まで、サウジアラビアの学生を対象にした研修プログラム「Intensive Summer Course for Solar Car & Engineering –Solar Car “Hands On” Training Program-」を実施しました。ソーラーカーを通して、エンジニアに必要なスキルを実践的に身につける機会として、サウジアラビア王国のMiSK財団と連携し、パナソニック株式会社や東レ・カーボンマジック株式会社、株式会社アマダホールディングス、工学院大学ソーラーチームなどの協力を得て行ったものです。MiSK財団は同国のムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、同国の将来を担う「イノベーションと創造性」を持った若者を育てようと2011年に設立した団体で、本学がこれまで同国と学術・教育の幅広い分野で連携した実績を持つこと、同財団の子会社マンガプロダクションズCEOのイサム・ブカーリ氏が本学国際教育センターの客員教授を務めていることなどから実現しました。

プログラムには、サウジアラビア国内外の18大学から28名が参加しました。学生たちは滞在中、チャレンジセンター「ライトパワープロジェクト」ソーラーカーチームの木村英樹総監督(工学部電気電子工学科)や福田紘大監督(工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻)、佐川耕平助教(工学部電気電子工学科)からソーラーカー設計のコンセプトや手順、太陽電池やモーター、炭素繊維材料などについての講義を受けたほか、ソーラーカーの組み立てと走行、風洞実験などの実習も経験。また、関連領域である燃料電池や有機化合物太陽電池のほか、衛星データを活用した気象観測技術やチームマネジメント、プレゼンテーション技術などについてを、工学部・理学部・現代教養センター・教養学部・政治経済学部などの教員から講義を受け学びました。

7月25日には研修の成果報告会と修了式を実施。成果報告会では7つのグループに分かれて、理想のソーラーカー製作に向けた考え方やレベルの高いチームづくりの方法などを発表しました。その後の修了式では、国際教育センターの山本佳男所長から学生一人ひとりに修了証が手渡され、「このプログラムに参加した皆さんがサウジアラビアを代表するエンジニアに成長し、将来は両国の架け橋となって活躍してくれることを期待しています」と激励しました。

学生リーダーを務めたアブドゥラ・アルブカリさんは、「新しい経験を積みたいと思い今回のプログラムに参加しました。日本のチームワークの高さや充実した教育システムを大変尊敬しています。私自身は機械工学を学んでいますが、電気・電子工学をはじめさまざまな分野への知識を身につけることができました。将来に大いに生かせる多くのことを学ぶ機会をくれた東海大学とMiSK財団に心から感謝しています」とコメント。オサマ・アルハマディさんは、「電気・電子工学を学んでおり、ソーラーカーについて深く学びたいと思い参加しました。日本には高い技術力を持ち、母国とも協力できると感じられる企業が数多く存在していること、その日本が経済大国としてここまで発展した要因についても学ぶことができ、自分の視野を大きく広げられたプログラムだったと感じています。これまでの人生で30をこえる国を訪問してきましたが、日本ほどきれいで美しい国はありませんでした。このプログラムで学んだことを多くの人に伝えることはもちろん、私自身も家族とともにもう一度日本に来たいと感じています」と話していました。

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