「第1回全日本学生フランス語プレゼンテーション大会」で入賞しました

教養学部国際学科4年次生の辻歩実さんと岸本カンナさんが、11月9日に京都外国語大学で開催された「第1回全日本学生フランス語プレゼンテーション大会」(主催:京都外国語大学、後援:在日フランス大使館、毎日新聞社など)に出場。辻さんが4位にあたる「ケベック州政府在日事務所、アンスティチュ・フランセ東京賞」を受賞しました。

この大会は、昨年50回の節目を迎えた「全日本学生フランス語弁論大会」(主催:同)の発表形式などを変えて今年から新たに開かれたもの。フランス語を学ぶ学生を対象に、その学習成果を全国規模で競う唯一の大会です。今回は本学をはじめ、大阪大学、京都外国語大学、京都女子大学、静岡文化芸術大学、白百合女子大学、創価大学、中京大学、東京経済大学、東北大学、富山大学、名古屋外国語大学、南山大学、広島大学、北海道大学の全国15大学から20名の学生が出場しました。

辻さんは、「困難に立ち向かうこと」と題して発表。体の不調を理由に周りから心無いことを言われた幼少期の経験を紹介し、その後自信を取り戻したきっかけや、自分にできる方法で困難を乗り越えたエピソードを披露しました。「人それぞれ抱えている困難に立ち向かってほしいという思いを込めています。日本語の原稿をフランス語に訳す際、差別的な表現にならないよう気を配り、ネイティブの先生に細かなニュアンスを指示してもらいました。発表を終えた後、指導してくださった惟村宣明先生(国際教育センター教授)に“今まで一番よかった”とほめてもらえてうれしかった」と笑顔を見せます。一方で、「4位入賞はうれしいけれど、質疑応答で思うような受け答えができず、満足いく内容ではありませんでした。卒業後は他大学の大学院で日本と欧州の外交について研究する予定です。東海大で学んだ経験を糧に頑張りたい」と語っています。

また、岸本さんは日ごろ研究している移民問題についてフランス語で提言しました。本学の海外派遣留学プログラムでカナダに中期留学した際、日本と海外における異文化の受け入れ方に差があることを解説。公立の小学校などで、日本に移住してきた外国人の子どもやその子孫が母語を学ぶ環境の整備が必要であることを訴えかけました。岸本さんは、「伝えたい内容を7分間にまとめることが一番難しかった。私は入賞できませんでしたが、辻さんとは1年生のころから同じクラスでフランス語を勉強してきて、お互いどれほど努力してきたか分かっているので、辻さんの入賞が自分のことのようにうれしく感じました。入学当初から憧れていた大会にも出ることができましたし、卒業してもフランス語の勉強は続けていきたい」と語りました。

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