「STSフォーラム日露ワークショップ」で山田学長が共同議長を務めました

本学の山田清志学長が、11月17日にオンラインで開催された「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)」の第1回「日露ワークショップ」で、日本の大学関係者を代表して共同議長を務めました。STSフォーラムは、「科学とテクノロジーのダボス会議」とも称される国内最大規模の国際会議で、特定非営利法人科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(理事長=尾身幸次元財務大臣)が、世界各国の首脳、大臣級が参加する総会を毎年京都で開いています。

今回のワークショップは、ロシアとの科学技術交流を活発化させることを目的に、日本貿易振興機構(JETRO)やロシアのイノベーションセンター「スコルコボ」らが協力して実施したもの。ロシアと日本が築いてきた強固な関係の中で、新型コロナウイルス感染症の拡大という未曾有の困難に立ち向かうとともに、ポストCOVID-19時代を見据えた社会的ニーズに基づく協力関係をどのように深化させていくかとった課題について、幅広い分野の専門家が討論しました。

山田学長は、第1セッションの「科学・技術・イノベーションにおける日露協力の深化」で、ロシア科学アカデミー世界経済研究所(IMEMO)のナターリア・イヴァノヴァ氏と共同議長を務めました。このセッションには、日本側からは経済産業省、文部科学省、科学技術振興機構(JST)、ロシア側からは、ロシア科学アカデミー、ロシア科学財団、トムスク国立大学らの代表者が参加しました。山田学長は、日露間の科学・技術・イノベーションの発展を担う人材育成という観点から、本学における約50年にわたるロシアとの交流と、近年の日露大学間交流の現状を報告。2016年に発足した日露大学協会を中心とした組織的な二国間大学間連携を通じて、科学技術、イノベーション創出に不可欠な人材育成と組織的連携を継続することの重要性について語りました。