静岡キャンパスで8月21、22日に、海洋学に興味を持つ高校生を対象とした「2024年度東海大学海洋学部高大連携特別プログラム」を開催しました。本プログラムは海洋学部の特色を生かした海洋理工学、航海学、水産学、海洋生物学の4分野に関する講義を通して、海洋に関する知識や問題意識を養ってもらおうと、2006年度から実施しています。
今年度は、北海道や東京都、神奈川県、静岡県などの高校から計20校39名の生徒が参加しました。初日は、海洋学部の齋藤寛学部長が「駿河湾学から海洋学部を見てみよう」と題して各学科・専攻の特徴を紹介。続いて、海洋理工学科航海学専攻の榊原繁樹教授が東日本大震災で被災した大型係留船などに関する講義、海洋理工学科海洋理工学専攻の砂原俊之教授は「今後船に求められる技術課題」について講義、水産学科の平塚聖一教授は、水産物の流通や養殖サーモンの種類別特徴などについて講義しました。2日目には、海洋理工学科海洋理工学専攻の北勝利教授が「建物のゆれ方を調べてみよう」のテーマで実験を披露しました。建物や地盤には、個々の特徴や建っている地点によって異なる揺れ方の性質があり、生徒たちは簡単な模型を使って建物の揺れ方を調べました。「サンゴの生物学入門」と題した海洋生物学科の廣瀬慎美子准教授の講義では、多くの生徒が興味深く耳を傾けていました。
プログラムの最後には、2日間のプログラムを終えた生徒たちに齋藤学部長が激励の言葉と修了証を授与。参加した生徒からは、「高校の授業より専門的で、具体性もあり、新鮮でした」「自分の興味がある分野はもちろん、全く知らなかった分野についても深く学べて、とても興味が湧きました」といった感想が聞かれました。