観光学部観光学科の本田量久教授が2021年度ティーチング・アワードの優秀賞を受賞しました

観光学部観光学科の本田量久教授が「2021年度ティーチング・アワード」の優秀賞に選ばれ、4月1日に湘南キャンパスで行われた授賞式で山田清志学長から賞状と目録が授与されました。本学では教育の質向上を目指し、2002年度から優れた授業を行う教員らを「ティーチング・アワード」として顕彰しています。1年間の授業を対象とした学生による授業アンケートなどの結果に基づき、ユニバーシティビューローを中心とした厳正な審査を経て学長により決定されるもので、2021年度は4名に優秀賞を授与しました。

社会学が専門の本田教授は、「地域デザイン入門」「観光とNPO.NGO」「シティプロモーション論」などの授業を担当しています。大学で学ぶ意義や学び方を意識してもらうため1年次の入門科目から厳格に成績を評価し、熱心な学生が勉学へのモチベーションをさらに高めたり、意欲が低下している学生が自分の学習方法を見直したりするきっかけをつくっています。授業では前回の内容を振り返りながら、学生がレポートにまとめた優れた視点や発展的な内容を共有し、学生同士が刺激し合える場を設定。「レポートは、学生の理解度を確認する指標であるとともに自分自身の授業を評価する通信簿です。授業は学生とともに創造するものと捉え、レポートのフィードバックをより充実した授業を展開するために生かしています」と話します。

本田教授は、「観光には華やかなイメージがありますが、実は観光現場を支えているのは、通常は注目されることのない舞台裏で地道に努力する人々です。大学においても、コロナ禍や改組改編といった日常とは違う状況下で授業が運営できたのは、舞台裏で尽力してくれた職員の皆さんのおかげとあらためて感じています。協力してくれた学生や教員はもちろん、事務職員の方々に感謝しています」とコメント。「大学の使命の一つは、学生たちを、社会の舞台裏に目を向けて社会に建設的な意見を提示できる“良識ある市民”として世に送り出すことと考えています。そのために必要な教育の質向上を図るためには、土台となる研究の充実が不可欠です。今後もフィールドワークなどを通じて、多角的な視点から多様性に開かれた住みやすく魅力的なまちづくりに関する研究を深め、学生とともに学び合える授業を展開していきたい」と意欲を見せています。