サイエンスコミュニケーターが科学教室「たのしい真空実験」を実施しました

サイエンスコミュニケーターが8月22日に望星学塾(東京都武蔵野市)で科学教室「たのしい真空実験」を実施しました。これは、望星学塾が主催する第3回望星ゼミナールの一環として開催されたもので、小・中学生に科学をより身近に感じてもらうことを目的にしています。本プロジェクトは”子ども達の理科離れを防ぎ、科学の楽しさを通して人と人をつなげる”ために活動をしており、本イベントでは2回目の実施となりました。

当日は小学3年生から中学生3年生の18名が参加。プロジェクトアドバイザーの岡田工(たくみ)教授(チャレンジセンター)より真空の原理の説明がなされ、プロジェクトメンバーは参加者と一緒に真空実験のキットを用いてマシュマロや水に入れた白い花などを真空にする実験をしました。少しずつ空気を抜いていく過程で、それらがどのように変化していくのかを観察。膨らみ続けるマシュマロや、白い花が一瞬で透明になる光景を目にした子ども達は歓声を上げていました。

プロジェクトメンバーはこれまでの反省を活かし、子どもでも内容を理解できるよう、専門用語を使わない説明や、後ろの席の人でも実験を見やすくするために、プロジェクターで実験の様子を映しました。ほかにも、保護者の方にも興味を持ってもらうため、「食品を真空の状態にすることで、酸化の防止や漬物がすぐに作れる」など、家庭でも真空が応用出来ることを伝えました。

参加した小学生からは「夏休みの自由研究の題材にしたい」「普段見る機会の無い実験を見ることが出来た」「実験機材をもらえて嬉しい」などの感想が挙がり、イベントの責任者の方からも「機会があればまた宜しくお願いします」との言葉をいただきました。

プロジェクトメンバーの大野拓也さん(理学部化学科2年次生)は「今回のワークショップでは、実験をスムーズに行うことが出来ました。真空実験はプロジェクトで何度も実施しており、その度に改良を重ねたことが今回の成功に繋がったと思います。今後も皆さんに楽しんでいただける科学教室を続けていきたいです」と語りました。

真空1.jpg

真空2.jpg

真空3.jpg