医学部看護学科がデンマークのVIAユニバーシティカレッジ看護学科、デアコネス大学看護学部とオンライン研修会を実施しました

医学部看護学科では11月24日に、デンマークのVIAユニバーシティカレッジ看護学科、デアコネス大学看護学部とのオンライン研修会「VIA University College, University College Diakonissestiftelsen, and Tokai University Virtual visit」を実施しました。本学科では、1974年に開学した東海大学医療技術短期大学の2020年度以降の学生募集停止を受けて、短大とVIAユニバーシティカレッジとの45年にわたる協力関係を引き継ぎ、21年2月に学術交流協定を締結。デアコネス大学看護学部とは16年8月に学術交流協定を締結し、それぞれの大学との交流を図っています。この研修は、今年度計画していたデンマーク看護研修がウクライナ情勢などにより中止になったため、その代替研修として初めて3大学合同で企画。各大学の学生・教員と東海大学ヨーロッパ学術センターのスタッフ合計18名参加しました

全員の自己紹介に続き、本学科から参加した2年次生4名が、「東海大学と看護学科について」「学生生活」「週末の過ごし方」「地震発生時における看護師の役割」をテーマに英語でプレゼンテーション。続いて、デアコネス大学とVIAユニバーシティカレッジの教員・学生が、それぞれの大学の歴史や理念、教育の特徴、デンマークの看護教育や医療制度、ヘルスケアシステムなどについて紹介し、活発な質疑応答や意見交換を行いました。

宮川真宙さんは、「大学卒業後に本格的な臨床現場に入る日本と異なり、単元修了ごとに試験を受けて実践に臨むデンマークの教育システムについて興味を持ちました。日本とデンマークの医療・看護制度の違いや各大学の教育システムを知り、視野が広がりました」とコメント。小関萌香さんは、「患者さんの意思を最優先し、少しでも快適に過ごせるようサポートするデンマークの終末期医療のあり方に刺激を受けました。患者さんの視点に立って寄り添える看護師になりたいという気持ちがさらに強くなりました」と話していました。 指導する望月好子教授は、「現地研修が中止になり大変残念でしたが、研修の事前準備として、デンマークの医療・看護制度をはじめ文化や社会などさまざまな分野についても興味関心を深めていた学生にとって、ウェブを介しての交流でもデンマークを体感する貴重な機会になったと思います。学生たちは本研修会でのプレゼンに向けて、一人ひとりが積極的に事前学習や英語のスキルアップに取り組むとともに、互いに協力しながらよいチームワークで臨んでいました。今回の体験を生かし、日本国内にとどまらずグローバルな視点から保健医療福祉に関心を持って学び続けてくれることを期待します」と語っています。