総合研究機構の2018年度「プロジェクト研究」成果発表会と「東京都市大学―東海大学ジョイントシンポジウム」を開催しました

2019年03月07日

湘南キャンパスで3月5日に、総合研究機構の2018年度「プロジェクト研究」成果発表会と「東京都市大学―東海大学ジョイントシンポジウム」を開催しました。東京都市大学と本学は昨年5月に研究交流に関する包括協定を締結しており、両大学が所有する実験機器の共同利用を進め、教員同士の共同研究も始まっています。今回の催しは、東京都市大学から「是非、両校の研究交流会を開催しましょう」との提案を受け、研究推進部が毎年開催している総合研究機構「プロジェクト研究」成果発表会に合わせて、両大学の研究交流促進に向けたシンポジウムを企画したものです。

Techno Cube(19号館)を会場に開催された「プロジェクト研究」成果発表会では、将来の外部資金獲得を目指す共同研究を支援する「萌芽育成ステージ」から5件、すでに外部資金などを獲得し、今後さらなる発展が期待される研究プロジェクトを支援する「強化育成ステージ」から2件が発表。イタリア・コルシカ島をフィールドに、建築学や歴史学の観点から文明の様相を探る「島嶼をつなぐネットワーク型文明の研究」や、医工連携で皮膚の自己修復効果を高める再生促進剤の開発を目指す「新しい皮膚欠損創傷充填グラフト、再生促進剤の開発」、コンピュータシミュレーションを活用して高効率な創薬を可能にする「先端コンピューター科学を活用した創薬による再生促進法の開発~QOLの飛躍的向上に資する大学を目指して」、人工衛星が収集するグローバルな画像情報とSNSで発信されるローカルな情報を組み合わせて気候変動監視や災害時の効果的な情報収集を可能にする「災害・環境変動監視を目的としたグローカル・モニタリング・システムの構築による安全・安心な社会への貢献」などについて研究代表者らがその概要とこれまでの成果を発表しました。

ジョイントシンポジウムには、本学の教員や学生のほか、東京都市大学から三木千壽学長ら約50名が参加し、全体で150名を超す両校の教職員・学生が活発に交流するイベントとなりました。研究発表では、東京都市大の﨡原絹子講師(知識工学部自然科学科)と本学情報理工学部の黒田輝学部長による共同研究「高磁場(9.4T)鉛直型MRIによる節足動物体内微細構造のイメージング」や、都市大の松浦治明准教授(工学部原子力安全工学科)と本学の浅沼徳子准教授(工学部原子力工学科)による「ポスト3.11を見据えた原子力バックエンド研究―レガシー廃棄物の安全な処理技術の開発」など8件の発表が行われました。

両大学の教員が自由に語り合うテーマ別セッションとトークサロンも実施。テーマ別セッションでは、「半導体・材料」「バイオ・ライフサイエンス」「イメージング・画像」の3テーマに分かれて、参加した教員が自身の研究を紹介し、各研究室で所有する機器の共同利用や今後の連携の方向性、可能性などについて語り合いました。また、トークセッションでは、異分野融合の障壁やそれをクリアするための方策などについて、参加者が意見を交換しました。

参加者からは、「異なる大学の研究者とフランクに語り合う機会が新鮮で有意義だった。今回は理系研究者の発表が多かったが、人文科学や社会学の分野でも連携が広がることを期待している」「多様なジャンルの研究に触れ、視野が広がりました。特にテーマ別セッションでは互いの関心が近い分野での意見交換ができ、今後の研究に取り入れられるアイデアが見つかるなどの収穫がありました」「どの研究も興味深く、両大学が今後の社会に大きくかかわる研究を手掛けていることを知る貴重な機会だった。うまくチャンスをつくり、共同研究につなげたい」といった感想が聞かれました。

研究推進部の長幸平部長(情報理工学部教授)は、「互いに直接会って情報を交換することは、共同研究や実のある連携の第一歩になります。その意味で、今回のジョイントシンポジウムは重要なきっかけになったと考えています。例えば、東京都市大学には医学部は無いですが、医療関係の研究をされている方が何人もおられ、本学の医学部との共同研究が期待されます。双方の大学の強みをうまく融合させることで、研究の新しい展開をつくっていきたい。東京都市大学の﨡原先生と本学の黒田先生のMRIを使った共同研究など、すでに面白い共同研究が立ち上がり、相互交流の効果が見え始めています。今後も密に連携を取りながら、この流れを加速させる環境を整えていきます」と話しています。

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