「テクノトランスファーinかわさき2017」に出展しました

産官学連携センターでは7月12日から14日まで、かながわサイエンスパーク(KSP)で開催された「テクノトランスファーinかわさき2017 -第30回先端技術見本市-」に本学の研究成果を2件出展しました。

このイベントは、多岐にわたる新技術・新製品の展示・実演を通じた地域産業の育成や振興を目的に、公益財団法人神奈川産業振興センターや神奈川県、川崎市の主催で毎年開かれています。今年度は『新たな技術で創る未来』をテーマに行われ、本学から情報理工学部コンピュータ応用工学科の稲葉毅教授と工学部医用生体工学科の菊川久夫教授が、研究成果をまとめたパネルや動画を展示しました。

稲葉教授は、「快適な操作感を生み出す、動作にあわせた位置決めしやすいパワーアシストシステム」をテーマに、工場や建設現場、介護補助などで作業負担を軽減するシステムの応用について紹介。作業者の腕に装着した表面筋電位センサーから得た情報を基に、機械側が粘性パターンを自動調整する手法の開発経過とその成果をまとめました。菊川教授は、「骨組織ならびに生体用高分子材料の力学的特性の測定」と題した研究成果を展示。整形外科の治療で骨とインプラント材の間での摩耗や痛み、インプラントの破損が課題となっている現状を例に、画像相関法を用いて医療画像の精度を上げることでより詳細な生体情報を取得できる方法をまとめました。稲葉教授は、「ロボットや人工知能が発達しても、人の手で微調整しないといけない場面は多くあります。単調な作業をこなす現場だけではなく、日によって違う作業を行う現場でもロボットが活躍できれば、人とロボットがより共存しやすくなります」と語ります。

3日間を通じて、ブースには多くの企業関係者や研究者が訪れ、研究成果の紹介を通じて、技術的な相談や今後の連携の可能性など、熱心に意見が交わされました。また、本学を卒業し社会で活躍されているOB・OGの方々も多数訪れ、母校の最新の研究状況について耳を傾けていました。

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