創造科学技術研究機構が協力した展示会「印象派、記憶への旅」が開催されています

2019年04月17日

機構が協力した展示会「ポーラ美術館×ひろしま美術館共同企画 印象派、記憶への旅」(主催=公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館、公益財団法人ひろしま美術館)が、3月23日から神奈川県箱根町のポーラ美術館で開催されています。この展示会は、ポーラ美術館とひろしま美術館が有するドラクロアやコロー、ピカソ、マチスなどの名品74点を展示し、19世紀の画家たちの旅と記憶、都市や水辺の風景に向けられた視線、風景の印象やそのかたち、色彩などを探るものです。本機構からは、田口かおり特任講師が企画に協力しています。

田口講師は、ゴッホの「草むら」と「アザミの花」、「ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋」の光学分析を担当。本学の蛍光X線分析装置や光学顕微鏡などを使い、森絵画保存修復工房や堀場テクノサービスとの共同調査を通じて、使用されている絵の具の成分や作品制作の過程などを分析しました。特に作品の裏面に補強のための裏打ちがされていない稀有な作品である「草むら」では、1889年の作品作成当時、精神の病に苦しみ入退院を繰り返していたゴッホが、おそらく下書きもせず描き上げたものであること、描いた後に木枠から一旦外し、別の作品を前後に重ねて保管や輸送をしていたことを示す痕跡などを確認。また、作品制作の過程で、どのように絵の具を塗り重ねていたのかについても明らかにしました。

展示会では、第2章のコーナーで3作品に関する研究成果を紹介。なかでも「草むら」は、額縁を外した状態で360度のあらゆる視点から鑑賞できるようにする実験的な試みを行っています。

田口講師は、「『草むら』は裏打ちがされていないために構造的にもろい部分もあり、国外への貸し出しが難しい、貴重な作品です。今回の展示会は、その作品をあらゆる角度から鑑賞できるまたとない機会となっています。また、作品の科学的な分析にフォーカスを当てた展示会も国内では稀であり、その点でも意欲的な展示会だといえると思います。作品をさまざまな視点から鑑賞し、制作当時のゴッホの姿や作品の遍歴に触れてほしい」と話しています。

なお6月15日には、田口講師によるスペシャルギャラリートーク「工学調査からみたゴッホ ポーラ美術館収蔵作品を中心に」が、同館で開催されます。

ポーラ美術館×ひろしま美術館共同企画 
印象派、記憶への旅

【会 期】3月23日(土)~7月28日(日)※会期中無休
※第2会場・ひろしま美術館では8月10日(土)~10月27日(日)

【時 間】9:00~17:00(最終入館は16:30)

【会 場】ポーラ美術館
(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285)

【交 通】
箱根登山鉄道「強羅駅」から施設めぐりバス「湿生花園」行で「ポーラ美術館」下車(約13分)。小田急小田原線「箱根湯本駅」から箱根登山バス桃源台線「ポーラ美術館」行で約40分。
https://www.polamuseum.or.jp/info/access/

【入館料】
大人 1,800円(団体※ 1,500円)
シニア割引(65歳以上) 1,600円(団体 1,500円)
大学・高校生 1,300円(団体 1,100円)
中学・小学生 700円(団体 500円)
※団体は15名以上
※料金はいずれも消費税込み。中・小学生の入館は、土曜日は無料。中・小学生が授業の一環で観覧する場合、中・小学生および引率教員等の入館は無料

【主 催】
公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
公益財団法人ひろしま美術館

【協 力】
株式会社大和証券グループ本社
コクヨ株式会社
株式会社堀場テクノサービス
東海大学創造科学技術研究機構
森絵画保存修復工房

【お問い合わせ】
公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
電話:0460-84-2111(代表)

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