庄司 隆行/シヨウジ タカユキ

Takayuki Shoji

教授

学位:
博士(薬学)

主要授業担当科目

  • 動物生理学
  • 魚類生理学特論
  • 海洋生物学のための物理と化学
  • 生物学実験
  • 生物化学

専門分野

  • 感覚生理学
  • 神経生理学
  • 動物行動学

現在の研究課題

  • ウナギ目魚類および板鰓類の嗅覚系の特性
  • 深海棲魚類の行動と嗅覚系の特性
  • サケ科魚類の母川回帰機構
  • 研究内容

    魚類には嗅覚器を発達させた多くの種が存在する。また、魚類の嗅覚系は生殖行動や索

    餌行動、逃避行動など多くの重要な行動の発現に重要な役割をはたしていると考えられて

    いる。しかし、様々な匂い物質がそれぞれの魚種にとってどのような意味を持ち、その匂

    いの情報がどのように中枢神経系で処理されて特異的な行動に結びつくのかを完全に明ら

    かにした例は少ない。本研究室では、嗅覚系を高度に発達させ、かつ生物学的に興味深い

    行動を示すウナギ目魚類(特に日本産ウナギ)、板鰓類(特にサメ類)、深海性魚類およ

    びサケ科魚類に特に注目し、それらを用いた生理学的および行動学的研究を行っている。

    つまり、匂い情報の伝達・処理機構を組織化学的および電気生理学的手法を用いて調べる

    と同時に、種々の匂い刺激に対してどのような行動を示すのかを人工環境下において観察

    することにより嗅覚系の機能と特異的行動との関係を明らかにすることを目的として各種

    実験を行なっている。

    所属学会

    日本動物学会

    日本味と匂学会

    日本魚類学会

    日本水産学会

    The Association for Chemoreception Sciences

    入学をお考えの皆様へメッセージ

    脊椎動物種の約半数を占める魚類は、種々の高度な生理機能を持っています。中でも嗅

    覚は、驚くべき感度と様々な行動や生理的変化のトリガーを引く役割を持っており、研究

    対象として非常に魅力的です。例えば、サケ科魚類の多くは自分が産まれた河川へ正確に

    回帰して産卵します。このとき、魚たちは母川水の匂いを記憶することによって母川と他

    の河川とを識別しています。母川への回遊の最終段階において、嗅覚が決定的な役割を持

    っているわけです。

     私たちの研究室では、魚類の中でも嗅覚を特に発達させているサメ・エイ類、ウナギ目

    魚類、種々の深海魚などを主な実験動物として、嗅覚系が持つ高度な機能を明らかにしよ

    うといろいろな実験を行なっています。私は中学・高校生の頃から魚に興味があり、とう

    とうそれを専門にしてしまいました。同じような興味を持つみなさんにも私たちの研究に

    加わっていただけたらほんとうにうれしく思います。受験はひとつの関門ですが、サイエ

    ンスへの自分の興味を駆動力にすれば通り抜けることは簡単でしょう。みなさんが生物学

    への強い興味を持ち続けてくれることを期待しています。

    主な論文・著書

    • アミノ酸を鼻でも“味わう”魚たち、庄司 隆行、日本味と匂学会誌、16、163-169、2009
    • 高度に発達したサメの嗅覚系、庄司 隆行、遺伝、62、52-55、2008
    • Shoji, T., Yamamoto, Y., Nishikawa, D., Kurihara K. and Ueda, H. (2003) Amino acids in stream water are essential for salmon homing migration, Fish Physiology and Biohemistry, 28, 249-251.
    • Shoji T., Ueda, H., Ohgami T., Sakamoto T., Katsuragi Y., Yamauchi K. and Kurihara K. (2000) Amino Acids Dissolved in Stream Water as Possible Homestream Odorants for Masu Salmon. Chemical Senses, 25, 533-540.
    • Shoji T., Fujita K., Furihata E. and Kurihara K. (1996) Olfactory responses of a euryhaline fish, the rainbow trout: adaptation of olfactory receptors to seawater and salt-dependence of their responses to amino acids. Journal of Experimental Biology, 199, 303-310.

    メールアドレス

    shoji@scc.u-tokai.ac.jp

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