エコツーリズム研究会が熊本市西区芳野地区をアピールするイベント「芳野えーるの日」を開催しました

熊本キャンパスの文理融合学部地域社会学科、経営学部観光ビジネス学科の学生らによる「エコツーリズム研究会」が11月18日に、熊本市西区河内町芳野地区を広くアピールするイベント「芳野えーるの日」を熊本市内繁華街にあるレストラン「WORLD BEER TERMINAL KAEN」で開催しました。同研究会では、観光ビジネス学科の小林寛子元教授(現客員教授)の指導の下、2013年から同地区で地域特産のミカンを生かした観光資源調査やイベントの企画・運営を行っており、高齢化や過疎化が進む同地区の活性化に向けた交流人口の増加を目指し、「オレンジカクテルナイト」や「みかんの花ウォークIN芳野」などのイベントを開いてきました。2020年からは、KAENの協力を得て同地区で収穫されたブラッドオレンジを使ったクラフトビール「芳野えーる」の開発にも取り組み、本研究会のメンバーと同地区住民で同名の団体を結成してさらなる地域振興に向けた活動を展開しています。

今回のイベントは、地域住民や行政関係者をはじめ、広く一般の方たちにクラフトビールや同地区の魅力を伝えようと、「芳野えーる」として初めて企画。SNSなどで告知し、当日は約130名が来場しました。初めに小林客員教授が活動の概要を紹介し、今回のイベントのリーダーを務めた川窪柊吾さん(地域社会学科2年次生)が「本日はエコツーリズム研究会が地域の方々と協力して開発した芳野えーるを楽しんでください」と呼びかけました。芳野校区自治会連合会自治協議会の西村一弘会長の発声で乾杯した後、会場ではKAENの平本達也シェフが芳野地区で収穫されたミカンを使って考案したカプレーゼや豚肉のロースト~芳野みかんで作ったソース添え~、デザートピザが提供される中、参加者はさわやかかつフルーティーで飲みやすい味にまとまったクラフトビールを楽しみました。

また、学生たちは芳野地区で獲れた梨や柚子を使って作ったパイや、獲れたてのミカンを販売。スクリーンではこれまでエコツーリズム研究会や「芳野えーる」として実施してきた数々のイベントを振り返る動画を上映しました。さらに、研究会の一員で、地域おこし協力隊として同地区に在住して活動する重金優希さん(観光ビジネス学科4年次生)が地区について紹介し、「熊本駅からわずか30分のところにあり、目の前にはみかん畑が広がり、遠くには有明海越しに雲仙普賢岳が望める素晴らしいロケーション。峠の茶屋公園から眺める夕日は毎日見ても飽きるものではありません。ぜひ、現地に足を運んでください」と呼びかけ、ミカンが当たるクイズも行い会場を盛り上げました。

「これまでの活動は芳野地区を会場にしたものが多く、今回初めて市内繫華街で実施したことで、より多くの人たちへの情報発信の機会になりました」と川窪さん。同研究会代表の平川雅士さん(地域社会学科2年次生)は、「今年の春学期から準備を始め、イベントのプログラムなどの内容を考え、実現に向けた話し合いを重ねてきました。その甲斐あって多くの方に来場いただき、クラフトビールとお料理を楽しんでもらえ、私たちにとっても楽しいイベントになりました。今後も自分たちにできることを考えていきたい」と話していました。