カザフスタン国立大学の大学院生を対象にしたインターンシッププログラムを実施しました

東海大学では9月20日から12月2日まで、カザフスタン国立大学の大学院生を対象にしたインターンシッププログラムを実施しました。本学ではこれまでにも、カザフスタンの国費留学生を積極的に受け入れてきたほか、同国の大学生を対象にした研修プログラムを実施するなど高等教育分野で連携を強めてきました。今回のプログラムは本学卒業生で同大の教員を務めているアザマット・イシュムハメドフさんらとの協力により初めて実現したもので、博士課程のアディルハン・アナーさんとバラトヴァ・アイヌールさんが参加しました。

アディルハンさんらは、工学部機械システム工学科の山本佳男教授(工学部長)の研究室に所属しながら、機械工学の基礎から応用までの幅広い分野に関する講義を受講したほか、ロボットアームなどの研究開発に関する実験実習や論文執筆の指導なども受けました。11月25日には成果報告会と修了式も行われ、山本教授からそれぞれに修了証が送られました。学生たちは、「ロボティクスに関する日本の高いレベルの知識を学び、日本の豊かな文化を体験したいと思い、このプログラムに参加しました。講義や実習の内容が期待していた以上に充実しており、わずか2カ月の滞在ながら大きく成長することができたと実感しています。より長い期間東海大学で学べるプログラムがあれば、さらに大きな収穫が得られると考えており、今後そうしたプログラムができたときには後輩たちに勧めたいと思います。先生はもちろん、日本人の学生やスタッフの方々もとても暖かく受け入れてくれたことに感謝しています」と話していました。

山本教授は、「東海大学では長年にわたってタイをはじめとするアジア諸国の高等教育機関の充実を支援する活動を積極的に展開しており、今回のプログラムは本学の国際交流の理念に基づきカザフスタンの高等教育機関の強化・充実を支援する新たな一歩になったと感じています。今後も若手研究者や学生の受け入れや研究交流などを通じて連携を深めていきたい」と話しています。