ソーラーカーチームが「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」でマシンを展示しました

湘南キャンパスで活動するチャレンジプロジェクト「東海大学ソーラーカーチーム」が、10月28日から11月5日まで東京ビッグサイトで開催された「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」で「2019年型Tokai challenger」を展示しました。この展示会は日本最大級のモータースポーツイベントで、昨年度までの「東京モーターショー」から名称を変更。今年度は475の企業・団体が出展し、期間中には111万2000人が来場しました。

ソーラーカーチームはブリヂストンのブース内にマシンを展示し、メンバーが車体や日ごろの活動について説明しました。4日には福田紘大監督(工学部教授)が、ブリヂストンでモータースポーツ事業や車体パーツ開発に携わる山本塁氏、木村由和氏とともに「ソーラーカーレースとモビリティの未来」と題したトークショーに登壇しました。福田監督は、10月22日から29日まで開催された世界最高峰のソーラーカーレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラーチャレンジ」で5位となったレースを振り返り、「オーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまで約3000kmの公道を太陽光のみのエネルギーで走破する過酷なレース。今大会は、レース中のマシントラブルもあり、5位と悔しい結果になりました。トップチームが特殊な太陽光パネルやバッテリーを使用していた点も優勝に手が届かなかった要因ではありますが、私たちが一般的な製品で戦い抜いたことに加え、長年にわたる大会発展への貢献が評価されて『デービッド・フューチャク賞』という特別賞を初めて受賞できました」と説明。また、ゴール地点の写真を紹介し、「フィニッシュの瞬間は、自分たちが必死になってやってきた研究開発が実る瞬間で、涙が出るほどの達成感を味わえます。このレースはエンジニアとしてのスキルや姿勢、心構えを培える場で、自動車業界を支える人材育成に向けてこれ以上ない環境だと考えています」と力強く語りました。この言葉を受け、山本氏は「私たちは2013年度から大会の冠スポンサーを務め、各国のチームにタイヤを供給しています。世界各国から参加する大学生の様子を見ていると、彼らはマシンの設計・開発だけでなく勝つための戦略を自分たちで練り上げてレースに臨んでいます。製造業に身を置く私から見ても、ものづくりを学ぶとして、とても有用なフィールドになっていると思います」と話しました。

トークショー後には、一際多くの来場者がソーラーカーを囲み、学生たちは大会の様子を紹介しながらマシンを説明。チームの広報を担当する安齊空さん(工学部4年次生)は、「日本最大級の展示会でソーラーカーの魅力を伝えられてうれしい。専門的な質問も数多くいただき、私たちもとてもよい勉強になりました。機会をくださったブリヂストン関係者の皆さんに感謝しています」と話していました。