フィンランド・ヨウツェノ国民高等学校の学生を対象にした短期研修プログラムを実施しました

語学教育センターでは2月24日から3月8日まで、フィンランド・ヨウツェノ国民高等学校の学生を対象にした短期研修プログラムを湘南校舎で実施しました。同校は、フィンランド南東に位置するラッペーンランタ市にある成人教育機関です。今回来日した学生12名は「日本語・日本文化コース」を専攻しており、日本語能力試験や全国日本語スピーチ大会の出場などを目標に日々学んでいます。本研修は、本学文化社会学部北欧学科、国際学部国際学科の学生を始め、さまざまな学部の学生や、本学に在学する留学生との交流を深めながら、日本の文化に触れてもらうことを目的に2017年度から行っているものです。

期間中は、語学教育センターの教員による日本語の授業のほか、茶道体験や神奈川県松田町内の一般家庭でのホームステイ、平塚市内でのホームビジットを実施。観光日には箱根神社に参拝するなど日本文化も体験しました。また、付属相模高校・中等部も訪問して生徒と交流しました。3月8日には研修での体験をもとに日本語での発表も実施。研修をサポートした北欧学科や国際学科、スチューデントアチーブメントセンター「Tokai International Communication Club」の学生や教員、松田町関係者らを前に、「お酒」や「ペット」「自動販売機」「お菓子」のテーマで、日本人学生へのアンケート調査や実際に利用した感想、日本とフィンランドの違いなどを発表しました。終了後には日本人学生から、「たくさんある言語の中から日本語を選んでくれてうれしい。これからも日本の文化など好きなところを見つけてください」「コロナ禍で実際に会って交流する機会がなかったので、皆さんと2週間過ごすことができてとても楽しい体験ができました。ぜひまた日本に来てください」など、フィンランド語も交えてのメッセージが送られ、一人ひとりに向けた寄せ書きも手渡されました。

修了式では本センターの宮崎啓所長から一人ひとりに修了証と記念品が授与されたほか、日本語の指導にあたった清水慶子講師が総括し、「研修を通じて東海大生や地域の方たちと日本語でたくさん会話したことで得たコンフィデンスがあると思います。その自信を大切にして、これからもさまざまなことにチャレンジし、日本語の勉強も続けてください。また東海大にきてください」と語りかけました。ユッシ・ソルヴァリさんは、「アニメやゲームで日本語に興味を持ち、1年ほど前から勉強を始めました。少し日本語が分かり始めた時期にこの研修があることを知り、もっと勉強したいと参加しました。フィンランドでは読み書きの勉強が中心だったので、東海大での学習は会話の実践が多く話せる自信がついたと実感しています」とコメント。マリア・プッキラさんは、「授業をサポートしてくれた日本人学生たちと話す機会も多く、新しい友達もできました。今後、フィンランドで大学進学を考えているので、進学後はぜひ東海大に留学したいと願っています」と話していました。