農学部での実習教育を司る農学教育実習センターの浦部一浩上級技術職員が、2025年10月23日に北海道大学で開催された令和7年度全国大学附属農場協議会において、文部科学大臣賞(大学農場技術系分野)を受賞しました。この受賞は「食品加工技術の開発・指導による農場教育および地域社会への貢献」が評価されたものです。本賞は、全国大学附属農場協議会(1949年設立、全国57大学附属農場加盟)において、農場等の教育・研究支援・管理運営への貢献及び農場等の活性化に特に功績のあった技術系の職員に授与される「技術賞」の授与者の中から、特筆すべき業績が認められた者が全国大学農場技術系分野文部科学大臣賞表彰候補者として文部科学省に報告され決議されるものです。本賞は今年度設立されたもので、浦部氏が本賞の初めての受賞者となりました。
浦部氏は43年にわたり農学部の食品加工実習現場での技術教育に従事してまいりました。その中で、技術研鑽により質の高い食品加工実習教育を支えてきた「実習教育における貢献」、畜産加工品から農産加工品まで幅広く多くの製品開発に尽力してきた「技術開発における貢献」ならびに特にナチュラルチーズ製造における卓越した技術力を活かした技術講習など「地域貢献」の3つの業績が高く評価されました。
浦部氏は「今後も教育と技術指導に精進し、「農」と「食」をつなぐ架け橋として、地域社会の発展にも寄与していきたい」と更なる貢献を誓っていました。