JICAの「イノベーティブ・アジア」事業の日本の受け入れ大学の一つに認定されました

日本政府が進める「日本再興戦略2016」(2016年6月閣議決定)の一つとして展開される国際協力機構(JICA)の「イノベーティブ・アジア」事業の採択校がこのほど発表され、東海大学が受け入れ大学の一つに認定されました。同事業は、インドやタイ、インドネシアなどアジア12カ国60大学のパートナー校から優秀な学生を日本の大学院に受け入れ、IoTや人工知能など理工系分野の将来を担う人材を育成し、自国の産業発展に貢献できるよう政府開発援助(ODA)を活用して行われる取り組みです。今回は、15大学が選ばれています。

本プログラムは5カ年計画で行われ、初年度は、パートナー校から本学の大学院工学研究科(修士課程)と総合理工学研究科(博士課程)に10名の学生を10月から受け入れる予定です。学生たちは、大学院の開講科目のうち、英語での開講科目を履修して単位を修得し、大学院修了後は、日本で半年間インターンシップを行うことが必須となっています。

国際教育センターの山本佳男所長は、「本学ではこれまでも国際協力機構(JICA)や他大学と連携しながら、アジア諸国の高等教育の発展に協力してきました。今回のプログラムで入学してくる優秀な学生とともに学ぶことは、日本人学生にとっても大きな刺激となり、大学の活性化にもつながると大いに期待しています。ヨーロッパ諸国では、単位互換制度を利用して学生が国境を越えてさまざまな大学で学び、国際的に活躍できる力を身につける制度が整いつつあります。今回の事業をきっかけに、本学とパートナー校の連携を深め、将来は本学とアジア各国の大学で同様の取り組みを実現したい」と話しています。