ダイバーシティ推進

現在、国際社会ならびに日本国内において、年齢、性別、性自認・性的指向、障がい、国籍、エスニシティなどの属性や、生き方や価値観の多様性(ダイバーシティ)を尊重する社会に向けた取組が求められています。
本学では2008年に「東海大学男女共同参画宣言」を策定し、ワーク・ライフ・バランスの推進や女性研究者研究活動支援、ハラスメント防止の取り組みを行ってきました。また2018年からの中期運営目標ではQOL(Quality of Life)の向上を掲げ、教育・研究・大学運営において「人と社会と自然の共生」に向けた取組を進めてきました。
これらの歩みを踏まえつつ、今日の大学に求められる役割・使命に本学が応えてダイバーシティを積極的に推進するという姿勢を明確にし、組織的な取り組みを進めていくために、今般「東海大学ダイバーシティ推進宣言および基本方針」を策定いたしました。

東海大学ダイバーシティ推進宣言および基本方針

東海大学は建学の精神にのっとり、明日の歴史を担う強い使命感と豊かな人間性をもった人材の育成を通して、調和の取れた文明社会を建設することを使命としています。

年齢、性別、性自認・性的指向、障がい、国籍やエスニシティ、宗教や信条などにかかわらず、多様な背景や考えをもった個人が対話によって互いの違いを理解し、対立や分断を乗り越え、社会の一員として参画できる社会、すなわち多様性と包摂(ダイバーシティ&インクルージョン)が実現した状態こそ、東海大学がめざす調和のとれた文明社会の具現化といえます。

東海大学では、本学で学び、働く全ての構成員(学生、教職員および本学の活動にかかわる関係者)が、それぞれの目的の達成に向けて安全・安心な環境において公正な機会を得ることを支援するとともに、自然環境の危機、経済格差の拡大や社会の分断を乗り越え、持続可能な社会を構築する力をもった市民を育て、イノベーションを生み出し、地域社会・国際社会に貢献するという大学の使命を果たすために、ダイバーシティ&インクルージョンを推進していきます。

2022年3月20日      
東海大学 学長  山田清志

基本方針

・東海大学は年齢、性別、性自認・性的指向、障がい、病歴、国籍、人種、エスニシティ、言語、宗教、信条、家庭環境など多様な背景をもつ構成員が、それぞれの個性を尊重しながらともに学び、働き、能力を十分に育成・発揮できるコミュニティの形成をめざします。
・全ての構成員が、学修、教育、研究、就業において公正な機会を得られるように、適切な環境を整備していきます。
・教育、研究、大学運営に関する男女共同参画ならびに多様な構成員の参画を進めます。
・構成員のワーク・ライフ・バランス、ライフイベントと学業・キャリアの両立のための支援を進めます。
・障がいを理由とする差別の解消と、合理的配慮を必要とする構成員に対する支援を進めます。

以上

ワーク・ライフ・バランス(女性研究者支援含む)
ワーク・ライフ・バランス

・育児・介護休業、時短勤務制度
 本学には教職員のライフイベントと勤務の両立を支援するための各種制度があります。
 問い合わせ先:各キャンパスの労務担当

・ワーク・ライフ・バランスの向上
 教職員を対象とするアンケート調査や働き方に関連するシンポジウム等を実施します。

女性研究者支援

・女性研究者研究支援制度
女性研究者が出産、乳児期・幼児期・児童期(学童期)における子育て、介護等に際し、「研究」と「ライフイベント」を両立できるよう、研究支援員による援助を受けられる助成支援体制を設けています。

・「休日授業日」「日曜祝日」の各種大学行事に伴う保育施設の開設
 教職員、在学生を対象に「一時保育施設」を開設し、「休日・振替休日」に保育先が確保できない方のために子育て支援を行っています。

 問い合わせ先:学長室 渉外担当

ハラスメント防止
ハラスメント防止

学校法人東海大学では、「学校法人東海大学教職員のハラスメント防止に関する規程」を設け、ハラスメント行為の防止と対応について定めています。また「東海大学Policy・Working・Meetingハラスメント防止人権委員会」を設置し、ハラスメントの防止のための啓発、相談員の研修、被害者救済等を行っています。

ハラスメント行為とは、修学上又は就労上の関係を利用して相手に教育、研究、修学上の環境を害したり不利益を与える行為のことで、セクシュアル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント、パワーハラスメント、妊娠・出産・育児及び介護等に関するハラスメントを含みます。

相談先(教職員・学生):
在学生・保護者向けポータル(TIPS)→キャビネット・FAQ→FAQ→ハラスメント(相談員名簿・メールアドレス掲載)

問い合わせ:学長室 渉外担当

性暴力防止
性暴力防止

性暴力は、被害者の尊厳と権利を著しく侵害し、重い心理的外傷や心身に対する影響を与えるものであり、断じて許されません。東海大学では、性暴力防止のための取り組みの一つとして「大学生のための性的同意(セクシャル・コンセント)ハンドブック~互いを尊重しあう学生生活のために~」(旧:大学生のためのセクシャルマナー読本)を作成しています。性的同意の説明のほか、デートDVや第三者介入、友達から相談されたらどうしたらよいか、学内・学外相談先の情報も掲載しています。

東海大学大学生のための性的同意ハンドブック