「2016年度 精神保健福祉現場実習報告会」を開催しました

2016年10月31日

健康科学部社会福祉学科では10月17日と24日に伊勢原キャンパスで、「2016年度 精神保健福祉現場実習報告会」を開催しました。精神保健福祉士の国家資格を取得するためには、精神科病院などの医療機関と地域の障害福祉サービス事業を行う施設の両方で210時間以上の現場実習が義務付けられています。本学科では援助技術の習得を主な目的として、病院や障害者支援施設などでの実習を開講しています。本報告会は、夏期休暇中に実習を行った4年次生16名が学びを振り返り、学生間で成果を共有するとともに、3年次生に今後の学習への意識を高めてもらおうと開いたものです。17日は医療機関、24日には行政機関や障害者福祉施設での実習成果を報告し、3年次生や実習先の指導者、教職員ら約30名が聴講しました。

学生たちは、実習内容や自己評価、今後の課題などについて、具体的な体験を交えて発表。医療機関の実習報告では、「話しかけるよりも傾聴することを心がけた結果、患者さんの態度に変化が見られ、見守る支援の大切さを学びました」「より質の高い支援を行うためには、医師や看護師、作業療法士といった専門職と日常的に連携、協力して情報共有を行う必要があると実感した」などと成果を発表しました。参加者は真剣に聴講し、各発表について活発な質疑応答や意見交換を行いました。

医療機関の実習指導者は、「それぞれの病院の特色を理解した上で先輩の精神保健福祉士や他の専門職と連携して支援にあたるのはもちろん、自分で支援策を構築し、周囲を説得できるだけの知識や技術を習得することも大切です。情熱を持って学び続けてください」とエールを送りました。参加した3年次生は、「自分だったらどうするかを考えながら先輩の発表を聴きました。具体的な課題と目標をしっかり持って、来年度の実習に臨みたい」と意欲をみせていました。

指導にあたった長沼洋一講師は、「精神保健福祉士の実習は、大学で学んできた理論を実践現場で包括的に理解していく過程となります。つまり、『知識』として『知っている』『理解している』というレベルから『実行する』レベルに移行させる取り組みです。一方で、さまざまな背景をもつ患者さんや利用者さんから、その思いや状況を『想像』ではなく、自らの『語り』において知る機会でもあります」と実習の意義を説明し、「学生たちは実際にその場に身を置き、『知識』と『現実』の違いを感じながらさまざまな体験をしてきたようです。報告を聴いていると、それぞれがそのギャップに戸惑いながらも懸命に利用者さんとの対話に臨み、自身の今後の課題に向きあっているように思い、とても頼もしく感じました」と振り返っていました。

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