健康科学部の学生が熊本県南阿蘇村の福祉施設でボランティア活動に取り組みました

2016年09月26日

健康科学部の学生と大学院健康科学研究科の大学院生14名が、8月7日から9月17日まで、熊本地震で被災した熊本県南阿蘇村でグループホームや住宅型有料老人ホーム、デイサービスなどを運営している株式会社南阿蘇ケアサービスの施設でボランティア活動に取り組みました。同社の職員が被災して生活の立て直しが必要な中、介護者のサポートなどを行っているNPO法人「となりのかいご」が、福祉や介護に関する専門職の現地への派遣を呼びかける活動に取り組んできました。被災した本学阿蘇キャンパスの周辺地域での支援活動を検討していた本学部ではこの活動に賛同。社会福祉学科の教員が中心となって学生にボランティアへの参加を呼びかけました。

学生たちは期間中、各自が可能な範囲で数人ずつ交代して活動先の有料老人ホームに宿泊。同施設で実施されたソーメン流しや夏祭りを企画運営したほか、施設利用者の食事介助や付き添い、見守り、職員向け託児施設の手伝いなど多岐にわたってサポートしました。また、地元で復興支援活動に取り組む方の協力を得て、南阿蘇村内を中心に被災地を見学。南阿蘇村社会福祉協議会が運営する南阿蘇村生活復興支援ボランティアセンターの活動にも参加し、がれきの片づけなど復興に向けたボランティア活動にも協力しました。

今回の活動における最後の週となった9月12日から17日には、原田悟司さん(社会福祉学科4年次生)、堀内真悠さん(同3年次生)、中村晴奈さん(同・12日~17日)が現地に滞在。積極的に活動に取り組みました。介護コースを選択している原田さんは9月1日から17日まで長期間にわたって活動し、これまで培った経験を生かして高齢者の食事の介助や付き添いなど、施設職員の支援などに取り組んだほか、施設入居者を対象としたカフェを運営。コーヒーを入れたり抹茶をたてたりする傍らで、話し相手になるなど積極的に交流を図りました。「高齢者の方にも聞き取りやすいような声で話すなど、会話にも工夫しました。カフェには毎回30名以上の方がいらしてくれて、私たちも楽しんで活動することができ、職員の方からは将来の移住を勧められるほど親しくなれました」と振り返ります。

10日から活動した堀内さんは、「現地で実際に被災地を見て、支援活動に加わることで学べるものがあるのではないかと思い活動に参加しました。現地の皆さんの役に立てたか不安もありましたが、職員の方から“助かりました”と声をかけてもらえて、来てよかったと感じました」と振り返ります。「テレビなどで被災地の状況を見て、何でもいいから手伝いたいと思っていたところに、学部としての取り組みを知って応募しました」と参加の動機を語る中村さんは12日から現地入り。「瓦礫の撤去などの物理的な作業だけでなく、話し相手になるだけでも被災した人々の心の支えになるのだと学びました。社会福祉についてより広い視野で学んでいきたいです」と決意を新たにしていました。3名は16日に行ったカフェに向けて、利用者に「敬老の日が近いこともあり、『敬愛』と『長寿を祈る』意味を込めて竜胆を渡そう」と竜胆の花を折り紙で制作。「利用者の皆さんに喜んでもらえればうれしい」と急ピッチで作業にあたりました。

南阿蘇ケアサービスの副ホーム長で、同村内にある福祉施設へのボランティア受け入れを担った「みなみ阿蘇福祉救援ボランティアネットワーク」を立ち上げた松尾弥生さんは、「活動を通じて社会福祉学科の妻鹿ふみ子教授と縁ができ、東海大の皆さんに来ていただくことになりましたが、学生さんは皆さんとてもまじめで、施設の援助をお願いした日は現場の職員からも喜びの声が挙がっていました。また、地震の影響であきらめていた季節の行事も、皆さんの協力があって実現できました。学生の皆さんには活動の合間に被災時の様子やその後の対応などについてお話しさせていただきましたが、地震はいつどこで起きてもおかしくないものであり、私たちの体験談を聞いたことで、普段からの意識を高めてもらえればと思っています」と話しています。

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