学校法人東海大学建学75周年トークショー「Take a chance! ~世界の舞台で活躍する先輩たち~」を開催しました

湘南キャンパスで現代文明論など大人数が受講する授業を行う2号館大ホールの改修工事がこのほど完了。10月24日に、こけら落としのイベントとして山下泰裕副学長(スポーツ・社会連携担当)と元読売ジャイアンツ監督で体育学部の原辰徳客員教授による「学校法人東海大学建学75周年トークショー『Take a chance! ~世界の舞台で活躍する先輩たち~』」を開催しました。今回の改修は、学校法人東海大学建学75周年記念事業の施設整備として実施されたもので、従来の机と椅子を撤去し、格納式テーブルがついた劇場タイプのプライベート席を1868席設置しました。この記念事業の一環として、来年3月まで「椅子募金」も実施しており寄付者のご芳名は「アニバーサリーシートドナー」として、椅子の背面に芳名プレートを取りつけます。

学生や教職員、地域住民ら1350名が参加したトークショーでは、開会前にオープニングセレモニーとしてチャレンジセンター「DAN DAN DANCE & SPORTSプロジェクト」が登場。6月に開催された東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会大学連携’17イベント「Tokyo 2020学園祭」(主催:同委員会)の「Performance Battle」でベストパフォーマンス賞を受賞したPax Japonica Grooveの「昇竜」の曲にのせたダンスで観客を魅了しました。続いて、吹奏楽研究会もマーチングバンドによるドリル演奏を披露。金管楽器のメンバーが客席から登場し、ステージを整然と動き回りながら華麗なサウンドを披露するパフォーマンスで会場を盛り上げました。さらに、山田清志学長があいさつに立ち、改修の目的を紹介するとともに、現代文明論が開講される教室であることから、学園の創立者・松前重義博士によるスポーツを通じた国際交流に関するビデオも上映しました。

続いて登壇した山下副学長と原客員教授は、付属相模高校、東海大学と続いた先輩後輩としての出会いやその縁、松前博士との思い出を披露。山下副学長が、「松前先生から日本をはじめ西側諸国が1980年のモスクワ五輪をボイコットした際、世界柔道連盟の会長としていち早くボイコット反対を表明された。また、次の1984年のロサンゼルス五輪は東側諸国にボイコットしてほしくないと、当時のロサンゼルス・ドジャーズのピーター・オマリー会長から相談され、ソ連初の野球場をモスクワ大学につくられました。その姿から異文化交流と相互理解の大切さを学びました」と語り、原客員教授も、「松前先生からは山下先生も私も息子のようにかわいがっていただきました。私が高校や大学で日本代表に入り遠征に参加すると、高野連や大学野球連盟の偉い方たちから“松前先生のところの原君か”と言われ、皆さんが松前先生をほめるんですね。その学校で野球をやっていることが自信になりました」と振り返りました。

また、3年後に迫った2020年の東京オリンピック・パラリンピックに触れ、山下副学長は、「今年7月に日本オリンピック委員会の強化委員長に就任しました。きわめて背負いがいのある重い役職です。私が1964年の東京五輪を見て感動したように、多くの国民に夢や希望、感動、勇気を与えられるよう3年間汗をかいていきたい。覚悟を決めて、腹をくくって取り組んでいきます」と決意を語りました。原客員教授は、「東京五輪に向けて、山下先生は先頭をきって前進してくれると思います。私も野球界の中で山下先生とともに前に進みたい。皆が喜ぶ、感動する五輪にしたいですね」と心情を明かしました。最後に、柔道と野球で世界を舞台に戦った経験から、「夢に挑戦できることに価値がある。かなわなくても、準備して到達を目指す過程が財産になる」と山下副学長。原客員教授も、「可能性を自分で決めてはいけない。努力をすれば、その経験はほかのことでも生きてきます。結果はあとからついてきます」と力強く語りかけると、聴衆からは大きな拍手が送られました。

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