阿蘇は箱舟プロジェクトが希少植物保護のための「除草活動」を実施しました

hako201600.jpg東海大学チャレンジセンター・阿蘇は箱舟プロジェクトが、12月11日に熊本地震の影響により除草ができずにいた地域の安全確認を行いました。それに先立ち、7月24日と9月25日は、熊本県の特定希少野生動植物に指定されている蝶「オオルリシジミ」をはじめ、”阿蘇の自然に生息する希少な動植物の生息環境を復元する”ための「除草活動」を行いました。

7月24日は、30名のプロジェクトメンバーが、9月25日は36名が参加。はじめに、プロジェクトリーダーの福村拓哉さん(農学研究科農学専攻修士課程1年次生)が、後輩のメンバーに対し、活動地域で見られる希少植物「クララ」や「タマボウキ」について解説しました。その後、セイタカアワダチソウをはじめとする外来植物を、刈り払い機や大鎌を用いて除草し、オオルリシジミが生息するのに十分な環境を整えることができました。

参加したメンバーは「オオルリシジミの生息地域が、震災の影響を受けていないか心配でした。久しぶりに阿蘇の自然と触れあうことができて嬉しく思います」「自然保護につながる活動ができてよかった」といった感想を述べました。

12月11日は、プジェクトアドバイザーの村田浩平教授(農学部応用植物科学科)と5名のプロジェクトメンバーは、希少植物の自生の確認をはじめ、土砂崩れの有無や、車両の通行、毎年実施していた野焼きの可否について細かくチェックし、阿蘇地域の自然環境保全に努めました。

福村さんは「震災の影響により例年に比べ2ヶ月ほど除草活動が遅れ、オオルリシジミは見られませんでしたが去年見ることのできた昆虫たちを今年も確認することができました。オオルリシジミの個体数増加を図り、オオルリシジミが阿蘇の復興のシンボルになるような活動をしていきたいと考えています」と語りました。

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