山田学長にロシア・極東連邦大学から名誉博士の学位が授与。 極東連邦大学との相互オフィス開設に基本合意。

2018年5月15日、山田清志学長に、極東連邦大学(ロシア・ウラジオストク)から、名誉博士の学位が授与されました。
 笠井達彦在ウラジオストク日本総領事の臨席のもと開催された「極東連邦大学学術評議会」において、ニキータ・アニシモフ総長の「今日の極東連邦大学と東海大学との間で築き上げられた強固なパートナーシップへの功績と関係強化の情熱を称え、山田学長に名誉博士の学位を授与したい」という提案は満場一致で承認されました。これを受けて、アニシモフ総長から山田学長に名誉学位記と記念盾が贈られました。
 山田学長は答礼を兼ね、極東連邦大学との学術交流の歴史を引き合いに本学の国際戦略の基調である世界平和の実現について講演を行いました。そのなかで山田学長は「極東連邦大学の名誉博士の一員になったことは大変栄誉なこと」と謝辞を述べたうえで、「両大学の強固な関係は、日露両国間の関係強化に繋がるものと確信している」と語りました。
 また山田学長は、現在極東連邦大学を主要連携大学として展開する「文部科学省・大学の世界展開力強化事業(ロシア)」の採択事業「ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成」を通じた学生交流の強化、今夏に実施予定の本学海洋調査研修船「望星丸」によるウラジオストク航海、本学が推進する「生活の質(QOL)の向上」に関連する両大学間の国際教育・研究活動にも触れました。本学による極東連邦大学国際柔道部の設立支援や、両大学間で進展する気候変動、ゲノム解析、レーザー等の分野での共同研究プロジェクトについても紹介、両大学間の共同学位プログラムを数年内に実現したいと力強く抱負を述べました。
 なお、極東連邦大学の前身である極東国立総合大学時代を含め、同大学から本学関係者への名誉博士の授与は、松前達郎総長に次ぎ山田学長は2人目となります。今回の極東連邦大学学術評議会には、山口滋グローバル推進本部長、平木隆之国際文化学部長ら本学教職員も参列しました。

 また、2017年4月28日に本学と極東連邦大学間で締結した「ライフイノベーションに関する共同研究と人材育成に関する覚書」に盛り込まれた、極東連邦大学内の本学オフィス、並びに本学内の極東連邦大学のオフィスを相互設置するための基本計画がまとまったことを受け、2018年5月18日、本学の札幌キャンパスにて、山田清志学長、ロシア連邦・極東連邦大学のニキータ・アニシモフ総長が合意書に署名しました。
署名式には、極東連邦大学のヴィクトリア・パノヴァ副学長、本学の網野真一札幌キャンパス長・生物学部長、平木隆之国際文化学部長が出席しました。
 本合意により、両大学間のさらなる教育・研究連携の強化・進展が見込まれるにとどまらず、本学が採択された「文部科学省・大学の世界展開力強化事業(ロシア):ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成」の事業推進を着実に実現する体制が整うことになります。なお、今回設置される本学の「海外連携事務所極東オフィス」は、本学6番目となる海外拠点(コペンハーゲン、ウィーン、タイ(2ヶ所)、ソウル、ハワイに次ぐ)となります。
 本学札幌キャンパスでは、1989年から極東連邦大学の前身にあたる極東国立総合大学との間に主に研究者交換を中心とした学術交流を続けており、今回のアニシモフ総長の訪問をきっかけに、今後札幌キャンパスと極東連邦大学間の学生間交流をさらに活性化していくことで双方が合意しました。

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