湘南キャンパスで活動する居合道部の小俣華音選手(理学部2年次生)が、6月9日に青山学院大学相模原キャンパスで開催された「第57回東日本学生居合道新人戦」で優勝しました。1975年3月に同好会として発足した同部は、5回の大学日本一を誇り、全日本大会でも卒業生が優勝するなど、各大会で栄冠を手にしてきました。新人戦での優勝は、原田渡監督・部長(本学職員)と共に神奈川県代表として全日本大会に出場している山本汐来さん(法学部2017年度卒業、本学職員)以来、9年ぶりの快挙です。

居合道は目前の「仮想敵」を切り倒すために実戦で想定される形の動作を演武する武道です。試合は2名の出場者が、真剣または模擬刀を用いてあらかじめ定められた全日本剣道連盟居合と各流派の形の計5本を6分以内に演武。3名の審判が、それぞれの形における仮想敵との“斬り合い”を細かく審査し判定します。東日本学生居合道新人戦は、東日本学生居合道連盟に加盟する17大学で居合道歴1年以上の部員が学生生活を通して一度だけ出場できる試合で、今回は13校から57名がトーナメント戦に臨みました。小俣さんは演武の5本の形も自身で選択。「『顔面当て』や『諸手突き』など好きな形を取り入れることで、苦手な形の稽古にも弾みをつけて欠点の克服を試みました」と振り返ります。原田監督もその選択を見守りつつ指導。全6試合を勝ち抜き、見事、優勝しました。
居合道との出会いについて、「県立高校の必修授業で初めて経験し、3年間の授業を通してその面白さに惹かれました。東海大に入学し、迷うことなく居合道部に入ったものの、先輩方の演武を見てそのレベルの高さに圧倒されたからです」と小俣さん。以来、週3回の稽古のほか、自身の演武を日常的に動画で撮影して振り返るなど努力を重ねてきました。「居合道が好きで楽しくてたまらない、というまっすぐな気持ちが入部してからずっと途切れない。試合前もこちらがやり過ぎだと注意するほど稽古に取り組んでいた」と原田監督。「決勝戦で満場の観衆がシーンと静まりかえる緊張感あふれる雰囲気の中でも普段通りの演武ができたのは、そうした努力の結果です」と評価します。

昨年は1年次生ながら東日本学生と全日本学生の2大会で団体戦に出場した小俣さん。今年度は10月に行われる東日本学生大会の個人戦にも出場する予定です。「居合道はやればやるほど奥深さを感じて面白い。東日本学生では経験の長い先輩方を相手にすると思いますが、成績を残して全日本学生大会にも出場したい。そのためにも精神面をもっと鍛え、課題である刀の振り方や足さばきといった基本を固めるよう、稽古を続けます」と抱負を語りました。原田監督は、「私と一緒に神奈川県代表として全日本大会で団体優勝した山本さんや個人優勝した西川貴都さん(工学部2018年度卒業)ら、学生と年齢の近い若手のOB・OGたちが熱心に稽古に来てくれるので、部員たちにはいい刺激になっています。学業との両立は大変ですが、小俣さんをはじめ皆、時間の使い方が上手で感心します。これからも前向きに物事に取り組み、その姿勢を後輩たちにも見せながらさらに成長してほしい」と期待を寄せています。