学校法人東海大学の建学83周年記念式典を挙行しました

 学校法人東海大学の建学83周年記念式典を建学記念日にあたる11月1日、湘南キャンパス2号館大ホールで挙行しました。松前義昭総長・理事長をはじめとする学校法人東海大学の役員や、教職員、学生および駐日アルメニア共和国大使館のサルキス・シルカニャン参事官、駐日フィジー共和国大使館のクレラ・サブ臨時代理大使ら多数のご来賓が出席しました。

  建学の歌斉唱につづいて松前総長・理事長が式辞を述べました。学園関係者への謝辞とともに、学園の創立者・松前重義が本学建学に至った経緯を紹介。研究者、教育者の道を歩んだきっかけをはじめ、無装荷ケーブル通信方式の開発と本学の母胎となった望星学塾の開設など建学の歴史を振り返りました。続けて、「私学にとって重要なのは、変えてよいものと変えてはならないものがあるということです。変えてはならないものは建学の精神であり、その教育の理念だと考えます。変えてよいもの、変えなければならないものは、時代の変遷に伴う教育のタスク、そのプロセスです。これは、変えてはならないものを実現するために変えるものです。本学園では2017年に『学園マスタープラン』を策定し、建学75周年から100周年に向けたブランドメッセージとして『Think Ahead, Act for Humanity』と掲げました。それから8年が経過しましたが引き続き、学園の資源を最大限に生かしながら、建学の使命を果たすために創立者の情熱と理想、それを継承してきた同志、協力者の思いを胸に、学園のマスタープランを羅針盤として皆さまと共に着実な活動と検証、フィードバックを続けてまいります」と語りました。

  式中では、教職員の永年勤続者表彰を実施し、勤続30年88名、勤続20年156名、合計244名を代表して、勤続20年の牧野奈央付属静岡翔洋高校教頭が松前総長・理事長から表彰状を授与され、勤続30年の鈴木育宏医学部医学科教授が代表謝辞を述べました。続いて、来賓の萩原鉄也伊勢原市長が祝辞で、「伊勢原市には1974年度に医学部ならびに医学部付属病院が開設され、50年の長きにわたって人材育成に努められるとともに地域医療を支えていただき、大変心強く感じている次第です。東海大学と本市は2008年に包括的な提携に関する協定書を取り交わすなど健康福祉分野、防災、観光など多様な分野での連携を進めています。今後も連携をこれまで以上に強固なものとし、地域課題の解決につなげていきたい」と期待を寄せられました。

  続いて学生を代表して湘南キャンパスで開催中の第71回建学祭実行委員会の委員長を務める西野公紀さん(工学部4年次生)も登壇し、今回のテーマである『VIVID』について紹介し、「建学祭に関わる全ての人々が色鮮やかに輝き、それぞれの個性と発表を持ち寄って一つの大きな色を描いていくという願いを込めました。学生一人ひとりの力を結集して、今後も多くの人に愛される行事であるよう実行委員会一同で務めていきます」と力強く抱負を述べました。湘南キャンパスの吹奏楽研究会による記念演奏では、同研究会の第60回定期演奏会を記念した委嘱作品『FESTINA LENTE』(樽屋雅徳作曲)と、10月25日に新潟市で開かれた第73回全日本吹奏楽コンクール大学の部で金賞を受賞した自由曲『スペイン奇想曲より』(N.リムスキー・コルサコフ作曲/石津谷治法編曲)を披露し、式典に花を添えました。

  閉式の辞には木村英樹業務執行理事・学長が登壇し、「今、世界は軍事的、経済的対立が高まり、加えて気候変動による生態系、食糧生産への影響、AIロボットによる新たな産業革命が起こりつつあります。変動の激しい時代にあっても建学の精神を基に一致団結して世界に貢献していくことを約束します」と述べました。