湘南キャンパスで2025年度秋学期学位授与式を挙行しました

湘南キャンパスで3月25日に、2025年度秋学期学位授与式を挙行しました。午前と午後の2部制で行い、湘南、品川、伊勢原の各キャンパスにある学部から4878名が卒業を迎えました。本学では19日に熊本、21日に札幌、23日に静岡の各キャンパスでも学位授与式を挙行し、24日には湘南で大学院を対象とした学位授与式も行っています。

会場となった総合体育館に、午前は主に理工系、医学系学部の学生、午後は人文・社会学系学部の学生が整然と着席。オープニングでステージに「希望を星につなげ」をテーマに東海大生の4年間や卒業後の再会を描いたアニメーションを上映しました。式では、建学の歌斉唱に続いて各学部の総代に木村英樹学長が学位記を授与。式辞では木村学長が、創立者・松前重義が掲げた「若き日に」から始まる、「思想を培え」「体躯を養え」「知能を磨け」「希望を星につなげ」の4つの言葉に触れ、「人工知能研究の権威であるレイ・カーツワイル氏は、人工知能が人間の能力を凌駕する『シンギュラリティ』が2045年ごろに訪れると予言しました。半導体やデータサイエンスの進歩を見ると、その到来はさらに早まる可能性もあります。この流れを誤れば、映画『ターミネーター』のように、人工知能とロボットに支配される未来が訪れる可能性すら否定できません。しかしながら、松前博士が説く『思想は』一人ひとりが自らの内に築くものであり、人工知能にはまだ備わっていません。現状を打破し、希望を実現するために挑戦し続ける力も、ロボットには持ち得ないものです」と語り、「本学で得た知識と経験、友人や先生方との出会いは、皆さんの人生を必ず豊かにしてくれます。皆さんには、建学の精神を胸に人類の課題に挑み、幸福な社会の実現に貢献する人材へと成長してほしいと願っています」と呼びかけました。祝辞では、学校法人東海大学の松前義昭総長・理事長が、「一時的な成功や目標の達成は一瞬で過ぎ去ります。過去は取り戻すことができません。後悔のない人生を送るためにも、しっかりとした人生観を持って日々を過ごしてください」と期待を寄せました。また、総長賞をはじめとした成績優秀者への表彰も行い、松前総長が表彰状を、各学部の学部長らが記念品を手渡しました。

さらに午前の部の祝辞では、本学体育学部卒業、陸上競技部出身で、昨年9月に東京で開かれた世界陸上競歩35km競歩で銅メダルを獲得した勝木隼人選手が登壇。自らの学生時代や競技人生を振り返り、「これまでいっぱい失敗してきましたが、成功体験より失敗の方が記憶に残り、学びになります。人とコミュニケーションを取る際に話題にもできます。多少の失敗では動揺しないメンタリティーも手にして自由になることができます。皆さんも社会に出て、失敗を恐れることなくどんどんチャレンジしてください」と語りました。

午後の部では、2024年秋学期から静岡キャンパスの人文学部人文学科に復学した落語家の春風亭昇太師匠が卒業生の一人として出席。特別に木村学長が学位記を授与し、川崎一平副学長(静岡キャンパス担当)からこれまでの功績をたたえる「特別賞」と、記念品として、昇太師匠が司会を務める人気テレビ番組「笑点」にちなんだ座布団10枚をプレゼントしました。昇太師匠は謝辞として壇上に立ち、「プロの落語家になるために文学部を4年生の時に中退し、大学卒業まで48年かかりました。特別賞は、卒業まで48年間かかったということが特別ということでいただいたのだと思います(笑)」と話し、最後に「卒業生と保護者の皆さんに座布団10枚!」と会場を沸かせました。

式典終了後は、学部学科ごとに指定の教室に移動して学生一人ひとりに学位記を授与。2022年度に本学が実施した改組改編で誕生した、国際学部、経営学部、児童教育学部、建築都市学部からは1期生が卒業を迎えました。学生たちは、「4年間、どの授業でも子どもに寄り添う大切さを先生方から教わりました。卒業後は小学校の教員になるので、実践を通して学んだことを仕事に生かしたい」「キャンパス間留学や海外研修航海など東海大ならではの制度を活用し、充実した大学生活を送れました」「品川キャンパスの建学祭で副実行委員長を務めました。先輩がいないので準備で苦労することもありましたが、無事に開催できたのはいい思い出です」など笑顔で語っていました。

なお、午前の部では来賓として在日マレーシア大使館のザイナル・アズラン・モハマド・ナジル公使が出席。終了後には同国からの留学生で工学部機械システム工学科を卒業したムハンマド・ハフィズッディンさんらを激励しました。ハフィズッディンさんは、「入学当初は日本語が分からず不安もありましたが、趣味のバスケットボールや釣りなどのサークルに入り日本人の友人ができたことで、徐々に日本語が上達していきました。春からは日本の鉄道会社に就職します。大学で学んだ知識と技術を生かして頑張りたい」と前を向いていました。