キャンパスライフセンターのインクルージョン推進室では6月11日にオンラインで、プライド月間特別講演「多様なセクシュアリティの理解と支援」(共催=ダイバーシティ推進会議)を開催しました。プライド月間は、1969年6月にアメリカ・ニューヨークで起きた反乱を契機に始まったLGBTQ+の権利擁護運動を記念する月間です。現在では世界各地で、多様な性のあり方への理解促進や差別解消を目的とした取り組みや催しが行われています。今回は学生の修学支援に取り組む同推進室が企画し、教職員によって組織されているダイバーシティ推進会議との共催により開催され、学生や教職員50名が参加しました。

講演会では、同推進室の青木真純准教授(現代文明論センター)が進行役を担当し、企画趣旨を説明。寺村絵美室長があいさつし、「本学は2022年にダイバーシティ推進宣言を公表し、24年にインクルージョン推進室を設置しました。多様な背景を持つ学生や教職員が互いを尊重しながら学び、働ける環境づくりを進めています。今回はプライド月間に合わせ、講演会の開催や相談機関の情報発信を行っているほか、LGBTQ+の学生への修学支援や通称名使用に関する周知・啓発活動などを通じ、全学的なダイバーシティ推進に向けた体制づくりにも取り組んでいます。今回初めて学園の教職員・学生向けに講演会を開催しましたが、こうした取り組みが大学全体の風土づくりにつながることを期待しています」と語りました。
続いて、NPO法人SHIP代表の星野慎二氏が講演。同性愛者としての生き辛さを感じた出来事や、NPO発足の経緯、コミュニティ支援などの活動概要を紹介し、「最近LGBTという言葉をよく耳にすると思いますが、20人に1人の割合と言われており、皆さんの身近なところにもLGBTの方がいる計算になります。しかし、同性愛者やトランスジェンダーへの差別や偏見があることから、性的指向を打ち明けられずにいる人がほとんどです。現在34カ国で同性婚が認められていますが、死刑や禁固刑になる国もあります。日本は、同性婚が認められていないものの、罰せられることもないグレーな地域です」と説明。国連の人権理事会での決議や、オリンピック憲章に性的指向による差別の禁止が明文化されたことなどを受け、時代とともに人々の意識が変化していった歴史について語りました。また、トランスジェンダーや同性愛者のインタビュー動画を流し、学校生活や就職活動において差別された当事者の声を紹介。「生活しているといろんなことで男女に分けられてしまいますが、人にはそれぞれ持って生まれた能力や“その人らしさ”があります。性別やセクシュアリティに関係なく、自分の能力を発揮できる環境をつくることが一番大切だと思います」と語りかけました。
※講演会の動画は、本学の学生、教職員向けにオンデマンド配信しています。詳細は下記URLよりご確認ください。6月30日までの限定公開です。

