静岡キャンパスで「日本水産学会秋季大会」が開かれました

静岡キャンパスで9月14日から17日まで、「日本水産学会秋季大会」が開かれました。海洋学部水産学科の秋山信彦教授が大会実行委員長を務め、水産学科と海洋生物学科の学会所属教員や大学院生、学生らも運営を支えました。期間中は、水産分野の研究者らによる口頭・ポスター発表やシンポジウム、講演会などが行われ、500名以上の研究者らが参加。本学の大学院生や学生も研究成果を発表しました。

初日の14日には、水産増殖懇話会講演会「陸上養殖の最前線:ブームで終わらせないための成功戦略」が開かれ、企画責任者の一人を務めた秋山教授が総合討論の進行を担当しました。研究者や企業関係者が循環式養殖システムやサーモン、バナメイエビなどの事例を紹介し、技術やコスト、市場性などの視点から持続的な陸上養殖について議論しました。 また、ミニシンポジウム「刺身用マグロの流通の現状と将来予測」では、水産学科の平塚聖一教授と後藤慶一教授が企画責任者を務め、海洋生物学科の藤岡紘准教授も登壇。マグロ資源の動向やおいしさを決める要因、品質評価、流通、市場の将来などを取り上げました。

16日には高校生ポスター発表も行われ、付属浦安高校3年の林耕之助さんが「浦安市を流れる旧江戸川分流(境川・見明川)の生物多様性を高めるために」をテーマに、17人で取り組んだ共同研究を紹介しました。 学校近隣を流れる境川と見明川に堆積するカキ殻に着目し、過剰にたまった場所から回収して生物のすみかが少ない場所に移すことで、河川環境の改善につなげる方法を提案。回収したカキ殻をアクセサリーに加工して活用し、廃棄量の削減や環境への関心を高めるアイデアも示しました。林さんは、「このような大きな学会で発表するのは初めてでしたが、多くの方に耳を傾けていただき、研究について貴重な意見をもらえました。ほかの発表やポスターのまとめ方も参考になり、大学生になってからも生かせる経験になりました」と振り返りました。

秋山教授は、「この分野では日本最大の学会なので、多くの発表があり、シンポジウムにも多くの方に参加していただくなど、充実した4日間になりました。特に陸上養殖をテーマにしたシンポジウムには約250名が参加し、これまでに見たことがないほどの熱量を感じました。高校生をはじめ若い世代にも日ごろの研究成果を発表する機会を設けることもでき、将来の人材育成にもつながったと思います」と話しました。