静岡キャンパスで日本魚病学会秋季大会が開かれました

静岡キャンパスで9月17、18日に、「日本魚病学会秋季大会」が開かれました。海洋学部水産学科の泉庄太郎教授が大会委員長を務め、魚病分野の研究者や学生らが参加しました。2日間にわたり、魚介類に感染するウイルスや細菌、寄生虫をはじめ、免疫や疾病の診断・予防など幅広いテーマについて、口頭・ポスター合わせて37題の発表が行われ、参加者が意見を交わしました。

17日の口頭発表では、泉教授の研究室に所属する蜂巣令奈さん(大学院海洋学研究科2年次生)が、泉教授とともに「Flavobacterium psychrophilumのO抗原合成関連遺伝子群を標的とした新たな血清型判別技術の開発」をテーマに研究成果を報告しました。細菌性冷水病の原因菌であるFlavobacterium psychrophilumは複数の血清型に分けられ、感染する魚種との関連があることから、感染経路などを調べる上で正確な判別が重要となります。一方、従来の方法は判別に用いる血清の作製に手間がかかることが課題となっていました。

そこで蜂巣さんらは、菌のO抗原の合成に関わる遺伝子に着目し、PCRを用いた新たな判別法を検討しました。遺伝子配列を基に新しいプライマーを設計し、既存の方法と組み合わせることで、これまで区別が難しかった一部の血清型を判別できる可能性を示しました。今後は、すべての血清型を遺伝子レベルで判別できる手法の確立を目指します。

泉教授は、「静岡キャンパスで本大会を開催し、魚病分野の研究者や学生の皆さんに集まっていただけたことを大変うれしく思います。2日間とも天候に恵まれ、活発な研究発表や意見交換に加え、静岡キャンパスからの景色も楽しんでいただけたのではないかと思います。魚病学は水産業を支える重要な研究分野の一つですが、今回の大会を通じて、魚病研究の重要性や、静岡キャンパスでこうした研究が行われていることを学内の皆さんにも知っていただく機会になったと考えています」と話しています。