タイ・KMITLの学生を対象にした研修プログラムを実施しました

東海大学では3月9日に湘南キャンパスで、タイ王国モンクット王ラカバン工科大学チュンポーンキャンパス大学院の資源と環境に関する国際マネジメントコース(International Management of Resources and Environment)の学生を対象にした研修プログラムを実施しました。3月6日から10日まで行われた、同コースの日本研修に協力したもので、学生33名と教員5名の計38名が参加しました。

研修では、政治経済学部経営学科の遠藤誠二教授が日本型ビジネスの入門コースとして「Japanese Business 101」と題して講義しました。まず、日本の一般的な情報として、社会状況や産業構造などについて説明。特に、日本は、長期的関係を重視する特徴があることを説明し、その例として、老舗企業が他国と比べて非常に多いと解説。さらに、非常に高い技術を持っている中小企業が多く存在しており、彼らの活躍が日本を支えていることを、いくつかの企業を例に説明しました。その一方で、海外の企業と比較して日本企業はグローバル化が進んでおらず、収益率が低い傾向にあると指摘。しかし、徐々に日本企業はグローバルな活動を活発化しつつあるとし、「ある調査会社によれば、国としてのブランド力で日本が世界1位選ばれた結果もある。企業にとってもブランド力はきわめて重要な要素であり、国としての評価を生かして、今後、日本企業が優れた製品を世界へ再び提供できる日が来ることを期待している」と語りました。

その後、保守的な日本企業文化の特徴や、世界全体でのマーケットシェアが下がっている要因などについて活発に質疑が交わされました。参加者からは、「経営学修士号の取得を目指す私たちにとって大変貴重な知識を得ることができました。この機会を与えてくれた東海大学に感謝しています」といった感想が寄せられました。

タイ・KMITLの学生を対象にした研修プログラムを実施しました

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