総合研究機構2017年度「プロジェクト研究」成果発表会を開催しました

2018年03月19日

東海大学総合研究機構では、3月7日に湘南キャンパスTechno Cube(19号館)で2017年度「プロジェクト研究」成果発表会を開催しました。本機構は研究の社会的使命を果たすとともに、国際的なアクティビティを発揮し、人類社会の進歩・発展に貢献することを目的として1976年に発足。学園の広範な研究活動の有機的結合や、研究・運営・開発を統合するとともに外部機関との共同研究、受託研究を積極的に推進し、産・官・学の積極的な研究交流をベースに目的の達成を目指しています。「プロジェクト研究」は、学園の教員を対象に、戦略的及び重点的に取り組むべき研究かつ、将来展開が望め、競争的研究資金獲得を目指す研究を育成・支援するものです。

今回の発表会では、採択1・2年目の研究については途中経過を、最終年度となる研究はその成果を報告し、教職員をはじめ学生・研究者ら約100名が参加しました。はじめに山田清志学長・総合研究機構運営委員会委員長が、「今回の2つの基調講演は、次年度以降に研究活動を行う上での指針となることでしょう。また、プロジェクトによる発表を互いに聞くことで、今後の研究活動の参考にしていただければと思います」とあいさつしました。続いて、株式会社三菱総合研究所の亀井信一研究理事が登壇し、「第4次産業革命時代に求められる産学連携とは」と題した基調講演を実施。亀井氏は、「今見えている未来の、さらにその先に向けた研究を行うことが、大学に期待されるポイントです。産学連携の枠に捉われない新しいチャレンジをしてください」と語りました。1つ目の基調講演に続いて、採択1・2年目の研究プロジェクトの代表者や分担者が登壇し、それぞれの研究テーマについて、その進捗と成果を発表。また、アカデミックラウンジで行われたポスター発表では、キャンパスや学部をこえて参加者らが意見を交わし合いました。ポスター発表の後には、内閣官房内閣セキュリティセンター副センター長の三角育生内閣審議官が、「組織のサイバーセキュリティの取り組み」をテーマに2つ目の基調講演を行い、経営におけるサイバーセキュリティへの対応や、国のサイバー攻撃への対応強化策などについて語りました。最後に、今年度が最終年度となる研究プロジェクトの代表者による最終報告を実施。研究活動に関する活発な議論が行われた発表会となりました。

プロジェクト研究の研究課題名と研究代表者および発表者は以下のとおりです(発表順)。

「災害・環境変動監視を目的としたグローカル・モニタリング・システムの構築による安全・安心な社会への貢献」長幸平教授(情報理工学部長、情報技術センター所長)、内田理教授(情報理工学部情報科学科)
「先端コンピューター科学を活用した創薬による再生促進法の開発~QOLの飛躍的向上に資する大学を目指して」安藤潔教授(医学部医学科内科学系、総合医学研究所所長)、八幡崇准教授(医学部医学科基盤診療学系)
「レーザーによる大気拡散火山ガス観測法の開発と箱根火山モニタリング」大場武教授(理学部化学科)
「ゲノム編集動物作製基盤技術の確立と病態解析モデル作製への応用」大塚正人准教授(医学部医学科基礎医学系)
「東南アジアのFDI型都市化と地域社会変容に関する調査研究」内藤耕教授(文学部アジア文明学科)
「『人と街と太陽が調和する』創・送エネルギーシステムの開発」冨田恒之准教授(理学部化学科)
「岩絵群と神殿建築から究明する先スペイン期メキシコ西部の社会文化発展」吉田晃章教授(文学部アメリカ文明学科)
「医療応用を目的とした霊長類におけるアロの認識と拒絶・受容機構の解明」亀谷美恵准教授(医学部医学科基礎医学系)
「ヒトiPS細胞由来肝組織を用いた肝疾患治療法の確立」紙谷聡英准教授(医学部医学科基礎医学系)
「ニューロンCMOSインバータを用いた連想メモリに関する研究」藤本邦昭教授(基盤工学部電気電子情報工学科)
「セレンの反応性を利用した病原性タンパク質の化学的・生化学的手法による制御」金森審子教授(工学部生命化学科)
「医療用コンプトンガンマ線カメラの実用化への基礎開発」株木重人講師(医学部医学科専門診療学系)
「沖縄の水中文化遺産と『海底遺跡ミュージアム』総合プロジェクト」小野林太郎准教授(海洋学部海洋文明学科)

この他、学内から以下の課題によるポスター発表が行われました。
「THAラットの確立と次世代影響評価法への応用」遠藤整講師(医学部医学科基盤診療学系)
「ベトナム農村地域における自然災害が貧困・所得格差に与える短期的・長期的影響」高橋塁准教授(政治経済学部経済学科)
「温帯性サンゴ・エダミドリイシ(Acropora pruinosa)の骨格成長と白化現象からの回復」廣瀬慎美子准教授(海洋学部環境社会学科)
「イメージ撮影法を用いた光散乱計の開発」丹佑之講師(清水教養教育センター)
「スウェーデンにおけるこどもと舞台芸術との関わり」上倉あゆ子講師(文学部北欧学科)
「東日本大震災から学ぶ平成28年熊本地震からの復興」新田時也准教授(現代教養センター(熊本))
「可搬型多機能リハビリ機器の開発」大友高行講師(情報理工学部情報科学科非常勤講師)
「同種細胞シートを用いた変形性膝関節症に対する再生医療の実現」「同種軟骨細胞シートのための有効性品質評価手法の開発」前原美樹氏・高橋匠氏(医学部特定研究員)
「大気圧プラズマジェットを用いた有色廃水の脱色」「大気圧プラズマジェットを用いたアルミニウム薄膜の表面改質・高速エッチング」「大気圧プラズマジェットを用いたゼブラフィッシュの卵への蛍光色素の導入」桑畑周司准教授(工学部電気電子工学科)

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