IOCオリンピックソリダリティ2020年東京オリンピックプログラムに協力し外国人選手を受け入れています

東海大学では、日本オリンピック委員会(JOC)が国際オリンピック委員会(IOC)と共に実施する2020年に向けた国際協力プログラム「IOCオリンピックソリダリティ2020年東京オリンピックプログラム」に協力しており、その一環として東京五輪出場を目指す外国人選手を受け入れています。同プログラムは、JOCがIOC/IOCオリンピックソリダリティ、国際競技連盟、国内競技団体と連携し、発展途上国・地域の選手を受け入れ、日本で長期トレーニングを実施するもの。東京オリンピックへの出場および本大会での活躍を支援することを目的としています。現在、湘南キャンパスの男女柔道部、体操競技部で選手を受け入れており、選手たちは練習に励みながら、日本語や日本文化への理解を深めています。

昨年春から体操競技部の練習に参加するシリア出身のヤザン・アル・ソリマン選手は、「日本の体操は世界一のレベル。オリンピックや世界選手権のメダリストである内村航平選手や白井健三選手はもちろん、日本人選手は細部まで美しい演技ができます。私もその姿に憧れて日本で体操の技術を学びたかった」と語ります。体操競技部での練習の成果もあり、昨年10月25日から11月3日までカタール・ドーハで開催された世界選手権大会にもシリア代表として出場しました。「シリアでは体操競技はメジャーなスポーツではありません。だからこそ、たくさんの優しい仲間がいる体操競技部で練習できることは本当に幸せです。さまざまな大会で結果を残して、シリアにいる家族に報告できることにも大きな喜びを感じています。東京五輪出場を目指して、恵まれた環境の中で技術を磨いていきたい」と笑顔で話しました。

男子柔道部の練習に昨年春から参加するサンチョ・チンチラ・イアンイグナシオ選手(2019年10月体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科に入学)とサンチョ・チンチラ・フリアン選手(2019年10月体育学部武道学科に入学)は兄弟でコスタリカから来日。イアン選手は、「日本を代表する柔道家とともに練習できる環境はとても素晴らしく、刺激的です。さまざまな技も学ぶことができ、貴重な経験ができています」と話し、フリアン選手は「山下泰裕先生(スポーツ・一貫教育担当副学長/体育学部武道学科教授)や井上康生先生(体育学部准教授・男子柔道部副監督)らコスタリカにいたときから知っていた指導者に実際に会えたときは興奮しました。ロンドン五輪で銀メダルを獲得した中矢力選手(11年度卒・ALSOK)にはずっと憧れていたので、ともに練習できたときは本当にうれしかった」と語ります。2人はともに「将来はコスタリカで指導者となり、母国で柔道を広めたい」という夢を抱いており、「男子柔道部の上水研一朗監督(体育学部教授)らたくさんの指導者の姿を目に焼き付け、将来につなげたい」と口をそろえていました。

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