学生が和の文化を体験するイベント「床の間を飾ろう」をサポートしました

2016年03月18日

本学課程資格教育センター・博物館プロジェクトでは小田原市生涯学習課と共催し、3月5日に同市内にある松永記念館・老欅荘で、和の文化を体験するイベント「床の間を飾ろう」を開きました。このプログラムは、近代を代表する数寄茶人の松永耳庵が晩年を過ごした邸宅の床の間を掛け軸と花で飾り、表現と鑑賞を通して日本文化への理解を深めてもらおうと企画したものです。当日は20代から60代の市民を中心に11名が参加。学芸員資格の取得を目指す学生ら5名が受け付けや誘導、道具類の準備などを担当して運営をサポートしました。

はじめに同館の中村暢子学芸員が老欅荘内を案内。建物の歴史や松永耳庵の美に対する考え方を紹介しながら、各部屋の大きさや意匠、素材、明るさなど、特徴や見どころを説明しました。続いて日本近代美術史が専門の篠原聰准教授(課程資格教育センター)が、日本独自の発展を遂げた建築様式である「床の間」について西洋や中国と比較しながら解説。「今日はルールにとらわれずに五感と想像力を駆使して日本文化を体験してください」と語りました。

参加者は、「茶室・松下亭(しょうかてい)」「寄付(よりつき)」の2部屋の床の間に飾る掛け軸を、5種類の中から話し合って選択。元松永記念館職員の上家その氏の指導を受けながら、庭園で摘んだ草花を各部屋や掛け軸をイメージして活け、それぞれを床の間に飾って鑑賞しました。最後に抹茶と菓子を楽しみながらイベントを振り返り、「ゆったりとした贅沢な時間でした」「講師から歴史ある建築や床の間に関する貴重な話を聞くことができてよかった」「機会があれば、また参加したい」などと感想を述べ合いました。

終了後の反省会では学生たちが、「学芸員から掛軸の取り扱い方法などを教えていただき、日本の文化をより深く学ぶことができました」「お客さまとのコミュニケーションの重要性をあらためて認識し、学芸員課程で学んできた要点を再確認する場となりました」などと多くの学びがあったことを報告。指導にあたった篠原准教授は、「日常の中に美を見出す機会にしてほしいと考えて企画しました。体験を通じて参加者に充実感や満足感を提供するのも学芸員の大切な役割の一つです。来場者の笑顔がかけがえのない財産であることを、学生たちが感じてくれたらうれしい」と話していました。

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