神奈川県後援会総会で特別対談「宇宙航空研究開発機構(JAXA)での月の研究の取り組み~」を実施しました

2018年09月18日

東海大学では9月15日に湘南キャンパスで開催された本学神奈川県後援会総会※の席上で、特別対談「宇宙航空研究開発機構(JAXA)での月の研究の取り組み~本学大学院生の世界に誇れる研究成果を通してみる本学の魅力とは~」を実施しました。昨年10月、月に巨大な地下空洞が存在することを証明して注目を集めた大学院工学研究科2年次生の郭哲也さんと山田清志学長が登壇。これまで着目する人が少なかった既存のデータを丹念に調べ上げた努力の結果が世界的な発見につながったという、本学が標榜する地道な研究姿勢を体現する成果を通じて、本学の可能性や魅力について語り合いました。

郭さんは、工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻4年次から三宅亙教授の研究室に所属。三宅教授の勧めもありJAXAの宇宙科学研究所太陽系科学研究系の受託指導学生として月の研究に取り組んできました。当日は、まず郭さんが研究成果についてプレゼンテーションし、探査衛星「かぐや」のデータを解析する中で、月に巨大な地下空洞が存在することを示す証拠を発見した経緯を説明。「今回の研究のポイントは3つあり、1つ目は『かぐや』に搭載された電波レーダーによる新成果を挙げられた点にあります。また、2つ目として巨大空洞を形成する要因となった溶岩チューブの発見があり、さらに3つ目のポイントとしてこの空洞が、月における人類の活動を拡大するための月面基地を建設する候補地となる場所であるという点において非常に大きな意義を持つと考えています」と説明し、「今後の研究計画として、全球面にわたって探索し、これまで得られたデータを基にさらに地下空洞の存在や状態を究明していきたい」と意欲を語りました。

続いて山田学長も壇上に上がり、郭さんとの対談をスタート。山田学長は、はじめに参加した約750組の神奈川県後援会員に向けて、「東海大学ではさまざまな分野で学生、大学院生が活躍していますが、この世界的な発見をした学生がいるという話題を保護者の皆さまにお伝えする機会をつくりたいと考え対談を企画しました」と説明。山田学長からの問いかけに郭さんが答えながら、宇宙に興味をもつようになったきっかけや工学部航空宇宙学科への進学を決めた理由、同学科や工学研究科での学びについて語りありました。また、話題は理工系学部への女子学生の進学率や大学院進学の重要性、宇宙をテーマにした映画など幅広く展開。郭さんは、「大学院修了後は衛星観測データを解析する会社に就職します。その仕事を通じて宇宙開発を盛り上げ、活発化させる中で、何が民間にとっていいことなのか考えていきたい」と話し、山田学長は、「科学技術が発達した社会にあって、大学院修了者を求める企業は増加しています。本学も大学院進学を支援する仕組みを整え、多くの学生に社会で競うための力を身に付けてもらいたいと考えています」と語りました。

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