社会福祉学科の学生が国際熱帯木材機関(ITTO)を訪問しました

2018年06月18日

健康科学部社会福祉学科の2年次生9名が「ボランティア論」の授業の一環として、6月8日に横浜市にある国際熱帯木材機関(ITTO)を訪問しました。本授業は、ボランティア活動の特性やフィールド、課題へのかかわり方、可能性と限界などについて学ぶ春学期の選択科目です。教員やゲストスピーカーから提供された、貧困や災害、障がいのある方、多文化共生、環境保護といった多様な分野にわたるボランティア活動について、グループワークなどを通じて理解を深めることを目指しています。当日は、ITTO総務部広報担当オフィサーを務めるメキシコ出身のラモン・カリーオ氏から講義を受けた後、オフィス内を見学しました。

ITTOは日本に本部を置く唯一の国連条約機関で、熱帯林資源の保全や熱帯林を利用した合法的なビジネスの持続的経営を促進するためのさまざまな活動を展開しています。カリーオ氏は「世界における熱帯林の役割と日本への影響」をテーマに講演。熱帯林が現地の先住民の生活や動植物の生態系、地球環境の保全など、人類の未来に欠かせない存在であると同時に、経済的にも重要な資源であることを説明しました。また、途上国から大量の食糧や森林資源を輸入している日本は、ITTOや独立行政法人国際協力機構(JICA)などを通じて熱帯林の保護に貢献している一方、日々、多くの食料を廃棄している事実を紹介。「私たちの日常生活が貧困問題や地球環境の保全と深くかかわっていることを意識してください。資源の賢い利用と節約、リサイクルが熱帯林の保護につながります」と語りかけました。講義終了後には活発な質疑応答が交わされました。

学生たちは、「熱帯林の重要性を一人ひとりが認識し、森林保全のために何かできるかを考え、行動しなければならないと痛感しました」「ものを購入する際に、合法的な取引の中で生産された製品か、リサイクル可能な製品かなどを考えて選ぶことも“ボランティア”だと思いました。今日から実践したい」などと感想を話していました。

指導を担当する本学科の市川享子講師は、「学生たちには、熱帯雨林の伐採が新たな貧困を生み出すことも含めて、社会正義について考えてほしいと思います。さらに、“Think Globally, Act Locally”(地球規模で考えて、身近なところから行動する)という精神にも象徴されるように、グローバルな視野も持ちながら身近な課題に対応していく力を身につけ、福祉に貢献できる人として成長してくれることを期待しています」と話していました。

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