高齢者ケア・看護クオリティマネジメント研究会が第2回講演会を開催しました

2017年07月14日

大学院健康科学研究科の真下綾子准教授らが立ち上げた「高齢者ケア・看護クオリティマネジメント研究会」が6月21日に伊勢原キャンパスで、第2回講演会を開催しました。本研究会は、高齢者ケアについての新しい知見や、医療・看護の質を向上させるためのマネジメントなどに関する最新の研究を広め、社会に貢献することを目的としています。今回の講演会は、一般社団法人メディカルクオリティマネジメントアカデミーと共催。長崎大学熱帯医学研究所教授の奥村順子氏が、「グローバル化時代の感染症対策」と題して講演し、本学科の教員や大学院生をはじめ、医学部付属病院の看護師や臨床検査技師ら多数が聴講しました。

奥村氏は、2013年末から14年にギニア、シエラレオネ、リベリアで爆発的に広がったエボラ出血熱を例に、発生の背景や感染拡大の経緯、世界に与えた影響について説明。患者を特定するシステムの構築や治療施設の設置、物資の供給、医療従事者の教育、地域住民への感染防止啓発活動など、世界保健機関(WHO)のスタッフとともに実施したさまざまな対策について紹介しました。また、抗生剤が効かなくなる薬剤耐性菌の増加についても解説。品質不良品や偽造された薬剤の違法取引、飲み残したり他人と分けあったりするといった不適切な使用や乱用が薬剤耐性菌を増加させると指摘し、「従来の抗生剤が効かなくなることで新たな薬の開発が必要となり、それが医療費の増大につながる」と訴えました。終了後には活発な質疑応答が行われました。

参加者した看護師は、「いつ、どこで感染症の大流行がおきても対策がとれるように準備をしておかなければならないと、身が引き締まりました」「薬剤師と連携し、患者さんに適切・安全に薬を利用してもらうための方法をあらためて考えたい」などと感想を話していました。

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